情シス運用サポートBlog

2023.09.20

Azureとはどんなサービス? 基本から導入メリットまで徹底解説

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Azure(アジュール)とは、マイクロソフト社が提供するMicrosoft Azureという名前のクラウドコンピューティングプラットフォームです。クラウドコンピューティングプラットフォームとは、企業や個人のユーザーが多様なITリソースをインターネット経由で利用できるようにするサービスです。
本記事ではIT環境をクラウドで提供する、マイクロソフト社のソリューションサービス「Azure」について、初心者にもわかりやすく解説。さらに導入時に検討すべきアウトソーシングサービスについてもご紹介します。ぜひご参考にしてください。

ファイルサーバーを クラウド化! 社員のリモート業務が進化

Microsoft Azureとは

Microsoft Azureは、クラウドで提供されるプラットフォームとして、コンピューティング、データベース、ストレージ、ネットワーク、分析、機械学習、IoT、セキュリティなど、多岐にわたるサービスを提供しており、企業のITインフラをクラウド上に移行するための強力な基盤を築いています。このAzureは2008年に発表され、2009年に正式リリースされて以来、急速に成長を遂げています。
Azureは、仮想マシンやクラウドストレージといった基本的な機能から、AI(人工知能)や機械学習を活用した高度な分析機能まで、幅広いソリューションをサポート。また、Windows Server、SQL Server、SharePoint、Active DirectoryなどMicrosoftの他の製品との高い互換性を持ち、シームレスな統合が可能です。これによって、企業は既存のIT資産を活用しつつ、新しいクラウドベースのソリューションを展開が可能です。
さらに、Azureはグローバルなデータセンターを通じてサービスを提供しており、データの保存場所に関する柔軟性や法令遵守のサポートを提供します。これにより、企業は地域別のデータ保護規制に対応しつつ、グローバルなビジネスを展開することができます。
Azureは、そのスケーラビリティ、柔軟性、信頼性により、さまざまな業種や規模の企業にとって、ビジネスの成長を支える重要なITインフラとなるのです。

Azureが解決する組織課題とは

さらに、Azureによってどのような組織課題の解決が期待できるのでしょうか。クラウドサービスという製品性からメリットを探っていきます。

情シス部門の負担を軽減

情報システム部門にかかる負担は、ITの進化とともに大きくなっています。
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30年前に使われていたような小規模なシステムなら、社内に機器を設置し情報システム部が管理するオンプレミスと呼ばれる形で運用することも可能でした。
しかし、近年の複雑かつ多様化するシステムをオンプレミスのみで運用することは、コスト面でも担当部門への負担の面でも現実的ではありません。

Azureといったクラウドサービスでは、社内に機器を設置する必要がなく、運用管理もすべて任せることができるため設置スペースや管理に関わる多くの人件費や負担の軽減へつながります。
さらに、ハイブリッドクラウド環境の構築を容易にする機能も提供しており、既存のオンプレミス環境との連携がスムーズです。この柔軟性によって、ITインフラの最適化を可能にします。

このため、Azureをはじめ、クラウドソリューションサービスの活用は、情シスにかかる金銭的および人的コストを大きく改善することが期待できます。
Azureを含め、どのようなクラウドサービスを選択すればいいか検討の一助となる資料をご用意しております。ぜひお役立てください。
自社に合わせた導入を実現!失敗しないパブリッククラウドの選び方とは?

利便性、可用性が高くBCPの柱になる

Azureといったクラウドサービスは、前述のように自社内でサーバーやネットワーク機器を設置したり運用したりする必要はありません。契約したサービス先が保有・管理するサーバーやネットワーク機器、その他ストレージをインターネット経由で利用できるためです。
さらに、Azureなどのクラウドサービスの利用により、データセンターを社外に置くことで、万一の災害への備えにもなります。データセンターに収められたデータの所有権は変わらず利用者にあり、Azureを提供するマイクロソフト社がそれらを利用することはありません。
さらに、Azureはグローバルに展開されているため、地理的に分散した拠点を持つ企業でも一貫したサービスを受けることができます。

クラウドの概要に関しては下記記事でも紹介しています。ぜひ、ご参考にしてください。
▼オンプレミスとクラウドの違いは? メリット、デメリットや料金を比較解説
▼クラウド監視とは? 運用負荷を軽減させるポイントを解説

自社ニーズに合わせやすい

ビジネスの業態によって、求めるシステム構成が変わることは当たり前です。
これに対応するため、利用者の各分野に合ったシステムを構築できる柔軟さが、Azureといったクラウドサービスの特長のひとつです。
Azureはデータ分析や集計、統計のための様々なツールを備えており、迅速に導入・活用できます
また必要に応じて、独自のツールやユーザーインターフェースの構築もAzure上の開発環境を利用して行えます。

導入の手軽さや、ツール開発の利便性の高さもAzureの特長です。
企業が抱える様々な問題への対策に、豊富なツールとサービスでAzureは応えます。幅広く、かゆいところに手が届くサービスといってもよいでしょう。

なお、このようにクラウドサービスの根幹部分からアプリケーション開発環境までを提供するクラウドソリューションを、PaaS(パース)と呼びます。
ハードウェア面のみを提供するものはIaaS(イアース)、Webアプリケーションまで用意してあるものはSaaS(サース)です。
自社に合ったクラウドソリューションを徹底的に調べるなら、このような種類も頭にいれておきましょう。

さらに詳しい記事もご用意しております。ぜひご参考にしてください。
▼SaaS、クラウドとは? IaaS、PaaSとの違いやサービス、メリットを解説

クラウド導入の必要性とは

Azureとはどのようなサービスなのか、どのような効果が期待できるのか解説しました。ここではクラウドソリューション活用のメリットについて掘り下げます。

環境に合わせたシステム導入が可能

DX移行では、既存システムとの連携も考慮しながら、新たに各部門の業務負担の軽減や処理日数の短縮などの目に見えるメリットを打ち出していかなければなりません。
既存システムとの連携も可能なクラウドソリューションであるAzureは、企業に合わせたシステム導入も可能なため、社内のIT環境に合わせた設計が可能です。

柔軟で運用しやすいサービス

社内のDX化を一気に進めることは、変化に追いつけない従業員が出てくる、やり方が変わることへの反発、システムに慣れるまでの混乱が生じるなど、多くのリスクが付きまといます。

Azure導入によってDX化する場合、支援サポートもあるため、負担の軽減が可能です。
どのように導入を進めていくのか、ゴールを共有しながら現場や業務ごとに最適な解決方法を検討できます。

Azureでできることとは

自由度の高いAzureのアプリケーション開発環境ですが、あらかじめ組み込まれている機能も充実しています。事前に用意されたツール類で何ができるのか、そのうちのいくつかを紹介しましょう。
さらに他の機能もチェックしたい方は、マイクロソフト社の
Azureの製品一覧から200以上の製品をチェックできます。

サービス名

説明

Azure Active Directory(Azure AD)

ユーザーごとにログインが必要なID管理とセキュリティ管理プラットフォーム。MFA(多要素認証)によるセキュリティ強化とSSO(シングルサインオン)を提供

Azure OpenAI Service

生成AIが利用可能なサービス

Azure Bot Service

会話型AIボットを簡単に設置でき、様々なチャネルで利用可能

Data Science Virtual Machine

データサイエンスのトレーニングと教育用の仮想マシンを提供

App Service

クラウド内でWebアプリやAPIを迅速に構築可能。様々なフレームワーク言語、プラットフォーム、OSに対応

Azure Virtual Desktop

仮想Windows環境で安全なリモートワークを実現。使った分だけライセンス料が発生

AzureはChatGPTを利用できる「Azure OpenAI Service」を備えています。どのようなメリットがあるのか、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ChatGPTを企業利用するには? 導入方法や活用事例を解説

また、ChatGPTを企業が利用することで懸念されるセキュリティリスクを挙げながら、その対策を解説。安心してビジネス利用できる方法を下記の記事でご紹介しています。ぜひご参考にしてください。
ChatGPTを安全にビジネス利用するには? リスクと対策を解説

さらに、Azureで提供している他のサービスについて解説した記事をご用意しております。ぜひご参考にしてください。
▼Azure仮想ネットワークゲートウェイ(VPN Gateway)の接続構成や価格を徹底解説
▼「Azure Files」は導入しやすいクラウドファイル共有サービス! メリットや料金などを解説

 

Azure選択のメリットとは

クラウドソリューションサービスの選択肢はAzureだけではありません。アマゾン社のAWSAmazon Web Services)やオラクル社のOCIOracle Cloud Infrastructure)など、Azure以外の選択肢もあります。
その中で、Azureを選択する理由はどこにあるのでしょうか。他社製品に引けを取らない、Azureの多様な機能の中から、代表的なメリットやポイントを紹介します。

関連記事もご用意しております。ぜひご参考にしてください。
▼AWSとAzureの特徴を徹底比較! メリット、選定基準も解説

信頼性の高いクラウドサービス

クラウドサービスは自社外に大切なデータを保存します。当然そのシステムの堅牢性、安定性は高いものが求められます。
Azureではシステムの基盤となるIT infrastructure(ITインフラ)の面でもセキュリティなどソフトウェアの面でも、多くの専門家によって適切な監視が行われているのです。

さらに、Azureは高度なセキュリティ機能を備えているため、データ保護においても信頼性があります。Microsoftは多層的なセキュリティ対策を実施しており、データの機密性、完全性、可用性を確保するための最新のセキュリティ技術を提供しています。これにより、企業は安心してクラウド環境を利用することができ、規制要件の厳しい業界においても適切なコンプライアンスを維持できます。

現在利用しているシステムとも併用可能

現在使用している自社内サービスや、Azure以外のクラウドサービスなどの別システムともシームレスに連携を図れます。
AzureはMicrosoftの製品であるため、Windows環境との高い互換性を持っています。これにより、既存のMicrosoft製品を利用している企業にとっては、シームレスな統合が可能となり、運用効率が向上します。
特に、Office 365やDynamics 365を利用している場合、Azureとの連携によって業務プロセスを一貫して管理できるメリットがあります。
また、ハイブリッドクラウド環境の構築を容易にし、オンプレミスのシステムとクラウドを統合した運用を可能にします。
これにより、既存の投資を有効活用しつつ、新たなテクノロジーを導入しやすくなります。この柔軟なアプローチは、特に大規模組織や各種業界の特定要件に対して大きな利点をもたらします。

システム開発の自由度の高さ

クラウドデータを取り扱うためのアプリケーション開発には、好みのプログラム言語とプラットフォームが利用できます。統合開発環境であるVisual StudioVisual Studio CodeAzureの組み込みサポートを利用可能です。
またAzureでは開発(development)と運用(operation)など、これまで分断されていたチームを統合したDevOps文化を浸透させることで、顧客のニーズへの対応スピードを上げ、ビジネスの目標達成を強力にサポートします。
加えて、AzureAIや機械学習、ビッグデータ解析などの先進技術をサポートしており、これらを活用したサービス開発が容易です。

さらに、Azure Marketplaceを利用することで、数千以上のアプリケーションやサービスにアクセスできるため、ビジネスニーズに応じた選択と迅速な展開が可能です。これにより、開発期間の短縮や市場投入までの時間を大幅に削減することができ、ビジネスの俊敏性を向上させます。Azureのこれらの特性は、革新を続ける企業にとって、競争力を維持し高めるための重要な要素となるでしょう。

このように、Azureを選択することは、技術的な強化、業務の効率化、コストの最適化、セキュリティの向上といった多くのメリットを企業にもたらします。これにより、ビジネスの成長を強力に支援し、競争優位性を確保することが可能となります。

Azure導入がおすすめの企業とは

Azureは、その多機能性とスケーラビリティから、さまざまな業種や規模の企業に適しています。特に、以下のような企業にとって、Azureの導入は非常に有効です。

Microsoft製品活用企業やグローバル企業

Azureは他のシステムとの連携も得意なパッケージですが、中でも自社製品であるMicrosoft 365Teamsなどは連携が容易です。積極的にマイクロソフト社の製品を導入しているのであれば、Azureもより親しみやすいでしょう。
さらに、グローバル展開を視野に入れている企業も、Azureの恩恵を受けることができます。Azureは、世界中に広がるデータセンターを通じて、グローバルなサービス提供を支援します。そのため、地域ごとに異なる法規制にも対応しつつ、スムーズな国際展開が可能です。
また、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたい企業にもフィットしますす。Azureは、AIや機械学習、IoTなどの最新技術をシームレスに統合できるため、業務効率の向上や新たなビジネスモデルの構築をサポートします。これにより、競争力を高め、市場での優位性を確立することが可能です。

高い安全性が必要な企業

セキュリティやコンプライアンスを重視する企業です。Azureは、業界最高水準のセキュリティ機能と、各種規制に対応したコンプライアンスオプションを提供しています。これにより、企業は安心してクラウドサービスを利用することができ、データの保護と法令遵守を両立させることができます。
前項でも紹介したAzure Active Directoryのような、ID管理の優れたソフトをすぐに使用できます。多くの従業員を抱える企業や職務、部署ごとに細かなアクセス制限が必要な場合、Azureはおすすめです。

コストを少しでも削減したい企業

まず、急成長を遂げているスタートアップ企業です。Azureは、ビジネスの成長に合わせて簡単にリソースを拡張できるため、急激な需要の変化にも柔軟に対応できます。また、初期投資を抑えつつ、最先端の技術を活用したい企業にも最適です。
また、
元々社内でサーバーを設置していた企業なら、サーバーそのもののコストやメンテナンス費用や人件費を大幅に削減できます。リモートワークで使用する仮想デスクトップも従量課金制のため、追加ライセンス料が不要です。使用状況のモニタリングも同様に従量課金制、ムダを抑えることができます。

Azureにかかる費用とは

Azureの導入および月額料金の目安ですが、ニーズや規模、利用するサービスや利用時間などによって変動するので一概にいくらとはいえませんが、変動の仕組みを知っておき、不要なコストを抑える工夫が重要です。
また、Azureはスケーラビリティが高く、企業の成長に合わせてリソースを拡張することができるため、初期投資を抑えつつ将来の拡張に備えることが可能です。
このように、Azureの費用は企業のニーズや利用状況に応じて柔軟に調整可能であり、適切な計画を立てることで、コストパフォーマンスを最大化することができます

詳しい記事もご用意しております。ぜひご参考にしてください。
▼Microsoft Azureの利用料金を事前に見積もりする方法は?

利用製品の組み合わせと利用時間で変動する従量課金制

Azureは、利用するサービスの種類や規模によって費用が大きく異なることが特徴です。基本的には、従量課金制を採用しており、使用したリソースに対してのみ料金が発生するため、効率的なコスト管理が可能です。例えば、仮想マシンの使用、データベースの運用、ストレージの利用など、各サービスごとに異なる料金体系が設定されています。単に時間だけで変動するものもあれば、SQLや分析ツールのようにハードウェアのリソースの割当量で変動するものもあります。
これより、企業は予算に応じて必要なサービス柔軟に選択し、不要な支出を抑えることができます

各種割引サービスを活用しよう

Azureには導入を後押しする割引サービスがあります。
例えば、Windows ServerSQL Serverからの乗り換え割引、 Visual Studioのサブスクリプション利用中の方が受けられる割引などが代表的です。
また機能は限定されますが、1年間の無料お試しサービスもあります。
企業向けのサブスクリプションプランやコミットメントプランを利用することで、長期的な利用においてコストを削減することもできます。例えば、1年または3年のプランを選択することで、通常の従量課金よりも割安な料金でサービスを利用できるオプションが提供されています。

サポート費用は要注意

Azureの利用において、見落としがちなコスト要因としてサポート費用があります。
Azureは、様々なサポートプランを提供しており、選択するプランによってコストが大きく異なることがあります。例えば、基本的なサポートが必要な場合は無償のプランでも十分ですが、事業上の重要なアプリケーションを運用する企業では、より高度なサポートが求められることが多いようです。この場合、プレミアムサポートの検討が必要となり、その分の費用が追加されます。
さらに、24時間365日のサポートや技術専門家の支援を受ける場合も、別途料金が発生する可能性があります。費用を抑えるためには、自社のニーズに合った最適なサポートプランを選定し、定期的に見直すことが重要です。
また、サポート費用は予算計画に組み込むことをお勧めします。これにより、予期しないコストの発生を防ぎ、Azureの利用が企業のビジネス戦略に貢献できるようになります。サポートプランの詳細を理解し、長期的な視点で計画を立てることが、Azureの効果的な活用につながります。

サポートは利用プランによって受けられる範囲、時間帯、マイクロソフト社からの応答時間に違いがあります。事業におけるAzureの活用度によってプランを検討しましょう。
また、導入ベンダーを通してAzureを導入した場合、導入ベンダーでもサポートが受けられることがあります。

Azure導入のハードルとは

Azure導入は多くのメリットある一方で、いくつかのハードルも存在します。実際の導入時には一定以上のIT知識が求められます。IT業界の技術の進歩は速い上に、Azureは常に最新技術が採り入れられるサービスでもあるため、その全容を理解するのは困難かもしれません。
しかし、導入時のハードルは理解しておくことが重要です。

多機能すぎて活用しきれない

多機能なAzureですが、あったら便利かもと導入してしまうと使わないままコストだけかかるということになりかねません。Azure導入は必要な機能を選び、自社業務にちょうどいい機能を設定すべきです。
そのためには既存の業務で使用しているツールやこのような機能が欲しいといった現場の声を汲み取ったシステム構成を検討することが重要です。
これに関連して、コスト面でも、初期投資やライセンス費用が発生するため、事前に詳細なコスト分析と予算計画が必要です。特に、利用状況に応じた従量課金モデルを採用しているため、予期しないコストの増加を防ぐためのモニタリング体制が重要です。

セキュリティの課題

また、セキュリティやデータプライバシーの確保も大きな課題です。クラウド環境に移行することで、データの保護やコンプライアンス対応に関する新たなリスクが発生する可能性があります。これに対しては、適切なセキュリティ対策とガバナンスを強化することが不可欠です。これらのハードルを乗り越えるためには、十分な事前準備と計画が求められます。

情報システム部への負担増

まず技術的な側面として、クラウドコンピューティングに関する専門知識が必要です。特にオンプレミスからクラウドへの移行には、システムの再設計やデータの移行作業が伴うため、専門的なスキルを持つ人材が不可欠です。また、既存のITインフラとの統合や互換性の問題も考慮する必要があります。
システム運用や開発において社内での負担軽減を目的にAzureを導入したのに、Azureについて学ぶことが多くなりすぎて、逆に負担が大きくなってしまったのでは意味がありません。

Azure導入はマイクロソフト社を通して行うこともできますが、Azureをよく理解していないとメリットを最大限に生かすことができず、またコスト増、社内担当者の負担増の恐れもあります。
これを解消するのが、Azure導入支援サービスの活用です。次章で詳しく解説します。

Azure導入支援サービスの活用を

Azureの導入に際しては、企業が直面するさまざまな課題を乗り越えるために、支援サービスの活用が効果的です。
まず、Azure導入支援サービスは、企業の特定のニーズに合わせたカスタマイズされたソリューションを提供されるため、技術的な知識が不足している企業でもスムーズにクラウド技術を活用することが可能となります。
さらに、導入支援サービスは、初期設定から運用管理までのプロセスをサポートし、時間とリソースの節約に寄与します。特に、クラウド移行におけるデータ移行の複雑さやセキュリティの懸念を専門的に対応してくれるため、安心して移行を進めることができます。
加えて、利用者のスキルアップを図るためのトレーニングやワークショップも提供されており、長期的にクラウド環境を最大限に活用するための基盤を築くことができます。
これらの支援サービスを活用することで、企業はAzureの導入と運用を効率的かつ効果的に行うことが可能となり、ビジネスの競争力を高めることが期待できます。
導入時から積極的にアウトソーシングを活用することで、一時的には費用がかかっても長期的にはコストダウン、業務環境の改善に結びつきます。
自社のITインフラ環境や求める要件を整理して、Azureの導入をサポートしているベンダーへアウトソーシングをおすすめします

Azure導入支援パートナーの選び方

Azure導入を成功させるためには、適切な支援パートナーの選定が重要です。Azure導入を円滑に進め、ビジネスに最適なソリューションを提供するパートナーを見つけるための観点をご紹介します。

現状把握から開発、運用までワンストップでのサポートが理想

業務用PCの購入で付き合いのある業者などが、Azureの導入サポートを行っているかもしれません。気軽に相談しやすいというメリットはありますが、Azure導入については現状把握から開発、運用、サポートまでをまとめて任せることができるかどうかを重視しましょう。

Azureは基本となるサービスがあり、そこに必要な機能を付け加え、必要があればアプリケーション開発を行い、全社のシステムをシームレスに連携できます。ピンポイントの対応でなく、一気通貫の情報を共有することで、柔軟なAzureの特徴が生かされ、使いやすい仕組みの構築につながります。

他社のクラウドサービスともスムーズに連携できますが、Azureの機能強化に伴いレガシーサービスが使えなくなることもあります。
Azureのアップデート情報を、きちんと把握している業者を選別するようにしましょう。

導入後サポートやシステム拡張もお任せ

導入時にいくら満足できる仕組みを作っても、新しい技術が開発されたり、社内から必要な機能の要望があがってきたりすることは十分予想されます。将来的な拡張や平時の問い合わせにも対応できるパートナーを選びましょう。

テクバンでは「Microsoft Azure導入支援サービス」を提供し、導入からサポートまでワンストップで対応しています。
費用感の確認を含め、ぜひ一度お問い合わせください。

Azure導入でビジネスをさらに一歩前へ

本記事では、Azureが解決する組織課題やクラウド導入の必要性、Azureの提供する機能とそのメリット、適した企業の特徴から費用面までを詳しく解説しました。Azure導入を検討している企業は、これらの情報を参考にし、Azure導入支援サービスを活用することで、自社のビジネスに最適なクラウド戦略を立てることができるでしょう。今後のビジネス成長に向けて、Azure導入の具体的な計画を立て、クラウドの利点を最大限に活用していくことが重要です。

サービスの黎明期には「外部ストレージの一種」という程度の扱いだったともいえるクラウドサービスは、今では遠隔操作可能な自社の複合システムサーバーとして活用できるものへと変化しています。
提供される機能も続々と追加されており、近年話題のAIサービスの追加など、スピード感のある対応が各社のクラウドプラットフォームで行われています。

そういった多機能なクラウドサービスを使いこなすために、自社内にスキルや知識を持った技術者を用意したり、教育したりといった対応を行っていては、本業の運営にも大きな負荷がかかってしまうでしょう。
Azure
のような総合クラウドソリューションサービスの活用には、専門的な知識を有するサポート企業へ相談されることをおすすめします。
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