この記事では、統合運用管理ツールの基本的な機能や導入メリット、おすすめツールをまとめて解説しています。導入メリットや検討できるツールが把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
統合運用管理ツールの導入を検討している担当者必見です。
統合運用管理ツールの基本機能
統合運用管理ツールとは、社内の様々なITシステムを一元管理できるツールです。サーバーやネットワーク、社内システムなど点在するシステムをまとめて管理することで、運用管理の負担軽減が見込めます。
統合運用管理ツールにより利用できる機能は異なりますが、基本機能は下記の6項目で構成されています。
統合運用管理ツールの基本機能 | |
ジョブ管理 | ITシステムやプログラムの進捗状況や、作業ログを監視しジョブの処理状態を管理する機能 |
可用性管理 | ITシステムが一定水準を担保できるように保守性や信頼性などを監視、維持する機能 |
構成管理 |
ITシステムのハードウェア・ソフトウェア構成を管理する機能 |
性能管理 | ITシステムの基本性能(データ処理能力や処理スピードなど)が一定水準を維持できているか管理する機能 |
セキュリティ管理 | ITシステムを運営するために必要なセキュリティ対策(アクセス権限やネットワーク制限など)を管理する機能 |
IT資産管理 | ITシステムの資産情報(購入日やバージョンなど)を一元管理する機能 |
統合運用管理ツールを使うとシステムの構成、IT資産の情報などをまとめて管理できます。可用性管理やジョブ管理機能が備わっていると、ITシステムのトラブルを避けながらパフォーマンスを維持しやすくなります。
システムの運用管理について、以下の記事で詳しく解説しております。ぜひご参考にしてください。
▼システム運用管理とは? 安定稼働を実現するための方法を解説
統合運用管理ツールを導入するメリット
統合運用管理ツールを導入する主なメリットは、下記のとおりです。
- 運用管理を一部自動化できる
- ITシステムやIT資産の一元管理ができる
- 24時間365日監視できる体制を構築できる
- ITシステムのパフォーマンスを維持できる
- セキュリティ対策を強化できる
中でも、ITシステムやIT資産の一元管理ができるのは、統合運用管理ツールならではのメリットです。社内にITシステムが増えてくると、運用管理が煩雑になりがちです。トラブルが発生したりライセンス切れが起きたりした際に、対象となるITシステムを捜すだけでも手間がかかるケースもあります。
統合運用管理ツールを導入すれば社内のITシステムを漏れなく可視化でき、稼働状況やトラブル発生状況をすぐに確認できます。
統合運用管理ツールの選び方
統合運用管理ツールを選ぶ時には、下記のポイントをチェックしてみましょう。
- 導入目的に合う機能が備っているか
- 機能を始めどのような機能が備わっているか
- サポート体制が整っているか
- 導入コストとランニングコストは妥当か
- 導入形態は問題ないか(オンプレミス・クラウド)
- 社内の担当者が手軽に使える操作性か
とくに確認しておきたいのは、目的に応じた機能が備わっているかどうかです。統合運用管理ツールは基本機能が備わっていることが多いですが、注力している機能に差があります。
例えば、24時間監視しトラブルを防ぎたいと考えている場合は、ジョブ管理を重視しているツールが向いています。また、導入後に有効活用するために、操作性やサポート体制も確認しておくと安心です。
おすすめの統合運用管理ツール5つ
ここからは、おすすめの統合運用管理ツールを厳選してご紹介します。ツールによって強みや特徴が異なるため、比較検討する際にお役立てください。
Microsoft Azure
「Microsoft Azure」は、マイクロソフト社が提供しているクラウドプラットフォームです。2023年9月時点で100種以上の製品・サービスがリリースされており、監視やセキュリティ強化などITシステムの運用管理に活用できるサービスも含まれています。利用した時間に応じて課金される従量課金制となっているため、コストを抑えながら導入できるところもポイントです。
テクバンでは、「Microsoft Azure」の導入からサポートまでワンストップで支援しています。マイクロソフト社から認定された、パートナー企業ならではの確かな技術と実績を基に最適なサポートを行っています。
Microsoft Azure導入支援サービス
System Support best1(SS1)
「System Support best1」は、ディー・オー・エス社が提供するIT資産管理の一元管理に注力しているツールです。資産管理やセキュリティ管理、ログ管理などの機能が備わっています。資産管理はExcel調の画面で直感的に操作できるため、導入時の負担を軽減できるところがポイントです。
リモート接続や、Microsoft 365との連携などオプション機能も充実しており、拡張性も高いです。テクバンでは、「System Support best1」の運用サポートを行っています。ITのスペシャリストがヒアリングした上で必要な機能を選定し、最適な提案をいたします。導入から運用開始まで一貫してサポートします。
System Support best1導入支援
SKYSEA Client View
「SKYSEA Client View」は、スカイ社が提供するクライアント運用管理ソフトウェアです。オンプレミスとクラウドの両方に対応しており、使用環境に応じて選択できます。
視認性の高い画面での資産管理機能に加え、サイバー攻撃対策やITセキュリティ対策強化などインシデントに対する備えができるところが特徴です。ITセキュリティ対策強化ではサイバー攻撃の早期把握をサポートする機能や共有フォルダのアクセスを監視・制御する機能などが用意されています。
テクバンでは、「SKYSEA Client View」の機能設計や構築など導入支援を行っています。現状調査した上で、最適な提案をさせていただきます。
SKYSEA Client View導入支援サービス
LANSCOPE
「LANSCOPE」は、エムオーテックス社が提供している総合型エンドポイントマネジメントツールです。IT資産管理ツール市場で25年の実績があり、ノウハウを生かした機能が揃っています。
とくにレポートの自動生成やアラーム機能、サマリー機能など、IT資産を管理する際に役立つ機能が揃っているところがポイントです。デバイスを問わず管理可能なため、スマホ利用時に多い紛失・盗難対策にも対応しています。
テクバンでは、「LANSCOPE」の導入支援サービスを行っています。必要機能の精査やダッシュボードのカスタマイズなど、「LANSCOPE」を快適に使用できる環境を構築します。
LANSCOPE導入支援サービス
統合運用管理ツールでシステム運用を効率化する
統合運用管理ツールを導入することで、煩雑になりやすいITシステムの一元管理ができるようになります。それだけでなく、運用管理の自動化やセキュリティ強化にもつながり、IT資産のパフォーマンスの維持も可能です。
今回ご紹介したように、テクバンでは様々な統合運用管理ツールの導入支援を行っています。自社の現状を把握した上で最適な提案をしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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