ビジネスの現場において近年、BPO(Business Process Outsourcing、ビジネスプロセスアウトソーシング)が広がりを見せています。
このBPO市場は、単なる人手不足だけでなく、働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進により、業務をデジタル化していく流れが加速し、拡大し続けているのです。
しかし、いざBPOを検討する際、どのように業務改善を進めることがベストなのか、わからない担当者も多いでしょう。そうした状況を、サポートしてくれるのが「BPOコンサルタント」です。
本記事では、BPOコンサルタントの概要とともに導入メリットをご紹介します。初めてのBPOで不安を抱えている、経営視点でBPOを提案してほしいという方は、ぜひ参考になさってください。
BPO+コンサルタントとは?
そもそもBPOとは、ノンコア業務や自社で経験や知識のない業務を、業務プロセスごと外部へ委託する経営戦略のひとつです。
表面的に負担がかかっている業務を単純に切り出して委託するのではなく、前後の業務も含めた業務プロセスすべてをアウトソースできます。業務改善だけを目的として外部へ委託するのではなく、経営の観点からアウトソーシングを行い、経営レベルでの業務改革が可能です。
BPOコンサルタントは、組織の運営に必要不可欠な存在である人事、経理、総務などのバックオフィス部門が担うデスクワーク業務のプロセス効率化に貢献する専門家といえます。
リソース不足に悩むバックオフィス部門の業務は、BPOすることで企業基盤の強化を見込めます。
BPOについて、以下のブログ記事にて詳しく解説しています。
▼BPOとアウトソーシングの違いを徹底比較! サービスのポイントを解説
▼BPO、業務代行、派遣の契約形態の違いとは? アウトソーシングで留意すべきポイントを解説
企業でBPOが導入される理由
株式会社矢野経済研究所が発表した「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場に関する調査(2023年)」(2023年11月14日発表)によると、働き方改革やDXの推進を通じた業務変革に取り組む企業が増え、社内人員の再配置を含めた業務オペレーションの見直しが加速したことなどをきっかけに、BPOの需要が高まっているようです。
また、民間企業だけではなく、官公庁でもアウトソーシング活用の機運は高まっており、2024年度には、国内BPO市場規模は事業者売上高ベースで5兆円を超えると予測されています。
多くの日本企業でBPOが導入されている理由は、業務改善だけでなく、企業成長が期待できるからです。
多忙な部署の業務を、専門のコンサルタントにBPOすることで、社内では適切な人員配置が可能になり、企業の運営に関わるコア業務に注力できるようになります。その結果、部門の業務改善を通して、根本的な企業体質の変革を行えるのです。
また単なるアウトソーシングよりも、長期的に実施するBPOでは、長い目で見た経営戦略を基に業務を委託するため、より高い費用対効果を見込めます。
さらに詳しい記事をご用意しております。
▼BPOとは? アウトソーシングとの違いや導入ポイントなどを解説
BPOコンサルタントの具体的な業務
BPOコンサルタントは、企業が抱える課題の解決策を可視化します。そして提案・実施し、問題解決へと導きます。
顧客ごとに最適なBPOプランを提案するため、より効率的に業務改善を実現できるでしょう。
また、知識や経験、ノウハウが豊富な専門家として経営視点のアドバイスが可能です。
BPOを導入する際は、経営戦略として、企業のリソースや財務環境などの観点から考慮する必要があります。そのため、コンサルタントによる経営視点のアドバイスやサポートは、BPOにおいて重要といえます。
BPOコンサルタントは、BPOの効果を発揮できるようベストなプランを提案し、企業成長に貢献してくれるはずです。
テクバンでは、特に情報システム部門が抱える課題解決のコンサルタントを行う「TECHVAN Management Center」サービスがございます。
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BPOコンサルタントが必要な理由
では、実際にBPOコンサルタントが必要とされている理由をご紹介します。
委託できる業務の選定が難しい
BPOを実行する前に、どの業務を委託して、どの業務を内製化するか、といった業務内容の整理が必要になります。
企業の課題や負担となっている業務が明確でないと、数多くの業者が提供するサービスの中から、適切なBPO委託先が選べないでしょう。
その上、初めてBPOを導入するとなると「何の業務を外部へ委託するべきか」という判断も困難です。
そういった悩みをサポートするのが、BPOコンサルタントです。顧客の予算や要望を汲み取って、適切なBPOプランや委託先を提案してくれます。
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関連の記事をご用意しております。ぜひご覧ください。
▼BPO事業者選びのポイントを解説! 対象業務と活用メリットは?
▼BPOの対象となる業務とは? 業務委託先の選定ポイントとともに紹介
現場でどのように業務改善を進めればよいかわからない
部門内でBPOを検討しても、現場視点だけの業務改善になってしまうかもしれません。
しかし、BPOの本質は「経営戦略」であるため、経営視点で企業全体の成長を考慮した施策が必要です。
現場の担当者が業務改善を検討する際は、コンサルタントが提案する経営視点でのアドバイスが必要になる場面もあるのです。
BPOコンサルタントのメリットとは
続いて、BPOコンサルタントが企業に与えるメリットをご紹介します。
メリット1:業務を可視化して委託業務を明確に
コンサルタントが介入することで、業務を可視化して委託するべき業務を明確にします。
可視化するには、まず企業の業務状況や環境をヒアリングし、分析を行い最適な課題解決策を提案します。その後、設計・構築を行い、実際の運用へと進みます。
こうした上流工程のプロセスを見直すことで、的確な業務の切り分けが可能です。
その結果、社内では適切な人員配置や体制の整備が可能になり、より高い効果を見込めるBPOを実現できます。
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メリット2:経営視点のBPOにより企業成長を促進
コンサルタントの強みは、専門知識が豊富で、様々な企業の問題に向き合ってきたノウハウがあることです。
企業の現状を見通した経営視点の提案が可能なため、現場から経営層まで納得したBPOが可能となります。
企業の業務を根本的に見直すことで、運用業務の効率化やコストの削減につながります。さらに、事業基盤の強化を実現し、BPOの最適化を期待できるのです。
BPOコンサルタントにまずは相談しよう
企業のBPOをサポートするBPOコンサルタントについて解説しました。
BPOは、企業が抱える課題の解決策として、有効な手段でしょう。
初めてのBPOはわからないことや不安なことが多いかもしれませんが、BPOコンサルタントに相談することで、企業の状況に適したBPOを実現できます。
また、企業のニーズや依頼したいプロジェクトの特性に沿って、リソース面・コスト面どちらも無駄なく効率的な業務改善を行い、企業経営の健全化を目指せます。
まずは、複数のBPOコンサルタントに相談し、提案プランを比較の上、業者を検討しましょう。
テクバンでも、IT情報システム部門の業務改善と経営視点の成果をサポートするコンサルタント「TECHVAN Management Center」サービスを用意しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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