情シス運用サポートBlog

2022.10.05

なぜネットワーク障害は起きるのか? 原因を徹底解説

関連サービス
ITインフラ構築

目次

様々な種類の機器がネットワークに接続されていることが当たり前となった昨今、社内のネットワークが機能しなくなると、業務の大半がストップしてしまう危険性があります。社員が使用するPCだけではなく、重要なデータが保管されているサーバーやプリンターまで被害が及び、ビジネスの停滞や停止につながります。
社内の問題に留まらず、ネットワーク障害は企業の信頼低下など企業全体にも影響を及ぼす可能性がある重要な問題です。
この記事では、ネットワーク障害の代表的な障害原因や、障害に負けない環境づくりのポイントを紹介します。

事前調査とデモで安心! ネットワークの一元管理で、 情シスのリモート化を実現

なぜネットワーク障害が起きるのか?

ネットワーク障害と言っても、発生する原因は様々であり、原因特定が難しくなることが多々あります。どんなに万全な対策を講じても、障害を完全にゼロにすることは不可能です。障害は発生する、という前提で対策をしましょう。
まずは、ネットワーク障害の原因が何かを知ること、障害発生に素早く気づくこと、対処法を事前に確認しておくことが重要です。
次項で、ネットワーク障害の代表的な障害原因をご紹介します。

ネットワーク障害の原因とは

企業ネットワークなど、規模の大きいネットワークは、比較的多くの機器から構成されている場合がほとんどです。このように、構成要素が多い場合、障害発生時に確認するべき箇所が非常に多いため、復旧までに時間が掛かってしまいます。
障害発生から素早く原因を特定し短時間で解決するためには、ネットワーク障害の原因が何かをあらかじめ知っておくことと、対処法を事前に検討・確認しておきましょう。
ネットワーク障害の主な原因は次の4つです。

1.ネットワーク機器故障など物理的な問題

ネットワーク機器や関連インフラに物理的な問題が発生しているケースは、ネットワーク障害の原因として最も多く聞かれる事象です。
ネットワーク機器には数多くの電子部品が使用されています。それぞれの部品に寿命があり、永遠に使える部品は存在しません。特に、スイッチやルーターが故障した場合は、その機器の配下に接続されたすべてのPCやサーバー、プリンターなど、多くの機器がネットワークに接続できず使用不可となってしまいます。

2.人的ミスによるもの

ネットワーク障害の原因が、人的なミスによるもの、というケースもあります。接続する際、LANケーブルの差し込みが甘かった、IPアドレスを間違えていた、そういった単純なミスが原因で通信ができなくなり、ネットワークが使えないという事態になります。
機器が故障しているわけではないため、設定ミスや配線間違いによるネットワーク障害は原因箇所がわかりにくくなることがあります。こういった原因は未然に防ぐことが難しいですが、障害にいち早く気付くことが大切です。

3.帯域の占有

同じ社内のネットワーク回線で一度に送受信できるデータサイズには上限があり、1人の社員が大量の帯域を消費すると、ネットワーク全体に影響が出る可能性があります。そのネットワークでは他のユーザーが通信できない状況となり、業務効率の低下を引き起こします。
ネットワーク障害の原因が帯域の占有だと見分けるためには、平常時のネットワークの利用状況を把握しておくことが重要です。また、不審な通信が流れていないか、などを確認するために通信の内訳がわかる仕組みを取り入れておくことも有効です。

4.セキュリティの問題

Dos攻撃やDDos攻撃など、外部からの大量アクセスによる攻撃や、不正アクセスの増加など、セキュリティに関連する問題がネットワーク障害の原因となっている可能性もあります。
セキュリティに関連する障害の場合、ネットワークが利用不可になるのはもちろん、端末のマルウェア感染や情報の流出などの二次被害を生む危険性もあり、注意が必要です。

ネットワーク障害を解決するには

ネットワーク障害を短時間で解決するためには、発生にいち早く気付き、対処することが最重要事項だといえます。被害を大きくさせないために、以下のことを準備しておきましょう。

ネットワークを可視化する

ネットワーク障害発生と同時に、ネットワーク構成図に原因箇所が表示されるようなシステムを構築しておくと、いち早く原因を特定することができます。ネットワーク障害の発生原因を素早く特定するために、ネットワークを可視化しておく必要があります。

ネットワーク監視を自動化する

自社でネットワーク監視を行うとなると、コストと膨大な労力がかかるため、多くの企業では障害を検知できるツールやサービスを導入しています。ネットワーク監視を自動化すると、社内に存在する数多くのネットワーク機器やサーバー、システムの状態を監視して、簡単に可視化できます。
ネットワーク監視では、障害を検知するとアラート通知がシステム運用者に送られ、その後復旧担当のエンジニアへ連絡がいくという流れが基本となります。その結果、システム運用者が障害の影響範囲と状況を確認したうえで、エンジニアに対し復旧作業の指示を出すことが可能になります。

障害に負けないネットワーク作りを

ビジネスでインターネットを利用することが当たり前である現在、どんな企業でも社内ネットワークは欠かせません。ネットワーク障害が発生すると、社内だけの問題ではなく、多くのビジネスチャンスを失う可能性があり、企業全体にも影響を及ぼしてしまいます。そのため、障害発生にいち早く気付き、すぐに復旧作業に対応することが重要になります。

障害に負けないネットワークにするために必要なことは、先述した通り「ネットワーク構成を可視化する」「ネットワーク機器を監視する」ということです。障害を検知できるツールやサービスを導入しネットワーク監視を自動化すると、障害に素早く気付けるだけではなく、運用負荷も軽減されます。自社のネットワーク監視や障害対応を見直す際に、ネットワーク監視の自動化を検討してみてはいかがでしょうか。

お気軽に
ご相談ください