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kintone(キントーン)のアプリ作成例が知りたい! 使い方やサンプルアプリを紹介

  • kintoneアプリ・プラグインについて知りたい方
kintoneでどんなアプリが作成できる? 作成例や使い方を紹介

kintoneとは、サイボウズ社が提供する業務アプリが作成可能なクラウドサービスです。開発の知識がなくても、誰でも簡単に自社に合ったアプリを作成できます。

では実際に、どんなアプリが作成できるのでしょうか。
本記事では、アプリの作成例や作り方を解説します。また、kintoneは一からアプリを作成しなくても「サンプルアプリ」という無料のテンプレートが用意されています。サンプルアプリをそのまま使うことも、自社の業務に合うようにカスタマイズをしてアプリを作成することも可能です。

どんなサンプルアプリがあるのか、それを使ってどんなアプリを作成できるのか、作成例も併せてご紹介します。自社でアプリ作成を検討している方は、ぜひ参考にてみてください。

kintoneでアプリを作成するには?

kintoneでアプリを作成するには3つの方法があります。

  1. はじめから作成する
  2. ExcelやCSVファイルから作成する
  3. サンプルアプリから作成する

それぞれの方法を詳しく解説していきます。

1.はじめから作成する

kintoneの作成画面上でパーツを組み合わせて作成する方法です。
kintoneトップページの「アプリ」欄にあるプラスボタン[∔]アイコン をクリックし、[はじめから作成]をクリックします。「文字列(1行)」「ラジオボタン」など用意されている項目(フィールド)からドラッグ&ドロップして、好きなパーツを組み合わせて作成していきます。
自由度が高く、自社の業務に合ったオリジナルのアプリを作成したい場合におすすめの方法です。

アプリをはじめから作成する方法については、下記記事にて詳細を解説していますので、参考にしていただければと思います。
▼kintoneのアプリ開発|方法や外注のメリット、ポイントも紹介!

2.ExcelやCSVファイルから作成する

お手持ちのExcelやCSVファイルを読み込んでアプリを作成する方法です。
kintoneトップページにある「アプリ」欄のプラスボタン[∔]アイコン をクリックし、「Excelを読み込んで作成」をクリックします。ファイルをアップロードし、読み込むデータの範囲や項目名(フィールド名)を確認、フィールドタイプを選択して作成していきます。「既存のExcelやCSVデータをアプリ化したい」という場合におすすめの方法です。

ExcelやCSVファイルからアプリ作成する例

出典:「Excelファイルからアプリを作成する」kintone ヘルプ
https://jp.cybozu.help/k/ja/user/create_app/app_csv/add_app_excel.html

ファイルを読み込んで作成する方法について、詳しくはこちらから。

3.サンプルアプリから作成する

用意されているひな型を基にアプリを作成する方法です。
kintoneには「サンプルアプリ」というアプリのひな型が多数提供されています。kintoneトップページの「アプリ」欄にあるプラスボタン[∔]アイコン をクリックし、[はじめから作成]をクリックします。左パネルの「業務で探す」「業種で探す」、または「おすすめのアプリ」欄から、作成したいアプリに近いものを選びます。

そのまま使うことも、デザインや設定をカスタマイズして作成することも可能なため、一からアプリを作成するのが難しいという場合におすすめです。

サンプルアプリについては後述で、詳しく解説します。

アプリの作成例/名刺管理とアンケート

それでは、実際にkintoneでどんなアプリが作成できるのか、作成方法と一緒にご紹介します。
ここでは、「名刺管理アプリ」と「アンケートアプリ」の2つのアプリの作成例をご紹介します。

1.名刺管理アプリを作成する

名刺管理ソフトは各社から多数提供されていますが、名刺登録枚数や利用人数に上限があり、クラウドサービスでは月額や年額のランニングコストが発生します。

そこで、kintoneを利用して自社で名刺管理アプリを作成すれば、上限もなく、従来の開発プロジェクトにかける余計なコストを抑えられます。
もらった名刺をすぐにアプリに登録し、会社全体でスムーズな情報共有につながるでしょう。

まずは、名刺管理アプリに登録する項目を検討します。主な項目は以下の通りです。

  • 会社名
  • 所属部署
  • 役職
  • 氏名
  • 郵便番号
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 会社URL
  • 名刺交換日
  • 自社担当営業
  • 名刺画像
  • 備考

次に、kintoneトップページの「アプリ」欄にあるプラスボタン[∔]アイコン をクリックし、[はじめから作成]をクリックします。
アプリ名に「名刺管理」と入力し、左側のフィールドからドラッグ&ドロップして、先ほど検討した項目に沿って作成していきます。

その際、会社名・所属部署・役職・氏名は文字列型、メールアドレスや会社URLはリンク型、名刺交換日は日付型、名刺画像は添付ファイル型など、適切なデータ型を設定しましょう。

名刺管理アプリの作成例

入力ができたら、画面左上の[フォームを保存]をクリックして、フォームを保存します。また、画面右上の[アプリを公開]をクリックすると、作成したアプリが公開され、対象のユーザーが使用できるようになります。

ご紹介したサンプルはごくシンプルなものですが、プラグインを追加して会社名や氏名で検索したり、スマホで名刺を撮影してOCR(Optical Character Reader/Recognition)解析機能で該当項目に自動登録したりできるようになります。

名刺管理アプリの作成方法については、下記記事にておすすめプラグインなども解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
▼kintoneで名刺管理|アプリやプラグイン連携を紹介

2.アンケートアプリを作成する

業務改善や顧客満足度向上にアンケート調査は欠かせないものですが、紙でのアンケートは作成も集計も一苦労です。
そこで、kintone上でアンケートを作成すれば、作成も集計もスムーズに進められます。集計結果はそのままkintone内に登録され、豊富なグラフ機能で簡単にレポート化することも可能です。

アンケートフォームは「はじめから作成」で一から作成できますが、サンプルアプリの「アンケート」でも利用できます。

kintoneトップページの「アプリ」欄にあるプラスボタン[∔]アイコン をクリックし、[はじめから作成]をクリックします。左パネルの検索窓に「アンケート」を入力、選択します。
右側の歯車マークをクリックし、左側のフィールドからドラッグ&ドロップして、作成したい設問内容にカスタマイズしていきます。

アンケートアプリの作成例

入力ができたら画面左上の[フォームを保存]をクリック、また画面右上の[アプリを公開]をクリックすれば完成です。

注意点として、kintoneのアンケートアプリは、kintoneユーザー向けであり、アカウントを持っていないユーザーや不特定多数の方が利用することはできません。
不特定多数にアンケートを実施する場合は、連携オプションやプラグインの導入が必要になりますのでご注意ください。

不特定多数が回答可能なアンケートアプリの作成方法については、下記記事にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
▼kintone(キントーン)を活用してアンケート業務を効率化! 作成方法や注意点を解説

サンプルアプリのご紹介

kintone内のアプリストアには、サンプルアプリという様々な業務に使える無料のテンプレートが100種類以上用意されています。そのまま使うことも、デザインや設定を変更して使うことも可能です。

「部署から探す」「業種から探す」で用途に合わせたサンプルアプリを検索できます。

部署から探す

「営業・セールス」「顧客サービス・サポート業務」「総務・人事」「調達・購買」「情報システム」「開発・品質保証」「広報・マーケティング」「法務・知財」など、各部署で活用できるサンプルアプリがあります。
ここでは、主な部署のおすすめアプリを紹介します。

営業・セールス

総務・人事

  • 備品在庫管理
    社内の備品(消耗品)管理を行うアプリです。入出荷数を記録すれば、自動で現在の在庫数を計算できます。在庫数は一覧化・グラフ化できるため、少ないものを一目でチェックして発注漏れを防げるでしょう。
    関連記事は以下からご覧いただけます。
    ▼kintoneで在庫管理! 総務・人事向けサンプルアプリとは
  • タイムカード
    勤務の記録・申請・管理ができるアプリです。従業員が出勤時刻と退勤時刻を入力すると、勤務時間を自動で計算します。上長への申請・承認作業も可能で、スマホにも対応しています。また、過去の履歴も一括管理できます。
    関連記事は以下からご覧いただけます。
    ▼kintoneで勤怠管理するメリットは? 導入手順やアプリの例も紹介
  • 交通費申請
    交通費の立替金が発生したときに申請するアプリです。登録項目は、訪問先や移動手段、交通費に対応しています。合計金額は自動計算され、複数の移動があった日でもスムーズな申請・承認が可能です。
    関連記事は以下からご覧いただけます。
    ▼kintone(キントーン)で経費精算業務をシステム化する方法を解説

情報システム

  • プロジェクト管理
    各プロジェクトの内容や対応状況を一元管理できるアプリです。プロジェクトの体制、スケジュール、費用などを記録し、リアルタイムに各プロジェクトの状況を把握できます。
    関連記事は以下からご覧いただけます。
    ▼kintoneでプロジェクト管理すると進捗管理・情報共有がスムーズ! おすすめアプリ・プラグインも紹介
  • 障害対応管理
    障害・問い合わせの発生から対応完了までの進捗状況を管理できるアプリです。障害の詳細情報を関係者間で共有し、連絡や相談もコメント欄から行えます。
  • 社内システム相談受付
    社内のIT機器やネットワーク関連の問い合わせなど、従業員からの質問や要望を受け付けるアプリです。コメント欄で詳しい状況を聞いたり、進捗を伝えたりできます。

業種から探す

「製造業」「卸売業・小売業」「情報通信業」「建設業」「医療・福祉」「士業・コンサル業」「不動産業・物品賃貸業」「宿泊業・飲食サービス業」「教育・学習支援業」「生活関連サービス業・娯楽業」「金融業・保険業」「運輸業・郵便業」など、各業種で使えそうなサンプルアプリがあります。
ここでは、主な業種のおすすめアプリを紹介します。

建設業

  • 建設作業日報パック
    「建設作業日報」「作業員名簿」「現場マスタ」がセットになった主に設備業向けのアプリパックです。現場マスタから現場情報を取得し、労務時間と作業内容を現場からでも簡単に記入できます。
  • ヒヤリハット集
    社内独自のヒヤリハットをデータベース化できるアプリです。各工場や建設現場など、どこでも登録・検索・参照できます。登録が多いチームを集計し、未然に事故を防ぐためチームへの注意喚起や事故の原因分析、といったことに役立てられます。
  • 建物設備巡回報告書
    建物設備点検者が設備点検の報告業務を効率化できるアプリです。写真を直接取り込むことが可能なため、報告内容を整理するための工数を軽減できるでしょう。

関連記事は以下からご覧いただけます。
▼kintoneで建設業の課題を解決! 導入メリットや業務に役立つ機能を紹介

製造業

  • 製造業作業工数管理
    製造業の管理者が作業者の工数管理を行うためのアプリです。作業者が毎日の作業内容を登録することで、管理者は何の作業に対してどのくらい時間を費やしているのかを把握できます。
  • 受注・出荷管理
    製品別に受注数量、出荷数量を入力、管理できるアプリです。数量を入力すれば累計数量、注文残が自動で計算され、注文状況の把握や共有が可能になります。
  • 不具合見える化パック
    「不具合報告」「工程マスタ」「製品情報工程」がセットになった不具合情報を自動集計できるアプリパックです。現場からリアルタイムでの不具合情報共有を実現したり、グラフデータを基に歩留まり良化の改善サイクルを早めたりできます。

関連記事は以下からご覧いただけます。
▼kintoneで生産管理を行うメリットを紹介。サンプルアプリの活用で業務効率化

教育・学習支援業

  • 児童(生徒)名簿
    教員が児童(生徒)の情報を管理できるアプリです。児童(生徒)のクラスや出席番号、転入出学の記録、緊急連絡先、利用端末の情報を管理します。
  • 欠席連絡
    保護者が学校に生徒の欠席を連絡できるアプリです。スマホやPCから好きなタイミングで連絡可能で、教員は保護者からの欠席連絡を学年やクラスごとにまとめて確認できます。
  • 学校評価アンケート
    保護者向けの学校評価アンケートを回収できるアプリです。保護者側はPCやスマホからアンケートに回答でき、アンケートの集計結果はリアルタイムにグラフで見える化・可視化します。

その他の教育・学習支援業関連のサンプルアプリはこちらから。

自社作成が難しければ外注も

kintoneを使えばアプリを手軽に作成できることは分かっていても、なかなか思うようなアプリ作成ができない場合、外部の開発支援サービスを利用する方法があります。

「外注してしまったら、自社開発できるkintoneを導入した意味がないのでは・・・」という疑問もあるかと思いますが、「kintoneを導入したけど活用が進んでいない。社内リソースも割けず、コストがかかっていくだけで困っている」というような悩みを抱えている企業は意外と多くあるようです。

kintoneパートナー企業であるテクバンでは、導入後の開発やカスタマイズ、運用面での問題や社内への浸透などをサポートするサービスを展開しております。
「効率の良いアプリの設計方法をプロに相談しながら検討したい」「アプリ作成で困ったことがあった時に気軽に相談できる窓口がほしい」など自社開発がスムーズにできるようなサポート体制をご提供します。

その他、JavaScript開発や外部システムとの連携など、複雑なアプリ作成がしたい場合は、経験豊富なプロに任せると安心です。アプリ作成でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。
テクバンのkintone開発支援サービスについて詳しくはこちらから。

kintoneアプリの作成に悩んだら開発支援サービスへ

アプリの作成例を参考に作ってみよう

kintoneのアプリについて、作成例や作成方法について解説してきました。
kintoneのアプリは、一から自由にアプリを作成することも、Excelデータやひな型を利用して作成することも可能です。
業務に最適なアプリをお探しであれば、自社にぴったりのアプリをkintoneで作成してみてはいかがでしょうか。

「自分たちだけで作成するには不安がある」「高度な技術が必要なアプリを作成したい」という場合は、サポートサービスを利用してプロに相談しながら進めることをおすすめします。
まずは、気軽にサンプルアプリを利用して簡単なアプリ作成からスタートしてみましょう。

kintoneのアプリに関連する記事は以下をご覧ください。
▼kintoneのアプリとは? 作成方法やサンプルを解説

※本記事の内容は2023年7月時点のものです。kintoneの仕様や利用環境は変更する場合があります。

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