業務改善・効率化に役立つ kintone。便利な機能が豊富な上に、シンプルな操作性で使いやすいことが特長です。建設業界でも多くの企業が kintone の導入を進めています。この記事では、建設業で kintone を導入するメリットや活用例、業務に役立つ機能などを紹介します。
建設業における現状と課題
建設業の日々の業務の中には、面倒に感じられることや非効率的なことなど、いくつもの課題があります。例えば、以下のようなケースが挙げられます。
- 出先や現場から情報の取得ができず、本社にわざわざ問い合わせなければならない
- やり取りに電話やメール、FAXを使用していて、確認に時間がかかる
- 紙や表計算ソフトによる管理のせいで、大切な情報が点在している
- 案件管理が一元化できておらず、情報を探すのに手間がかかる
- 現場の状況やノウハウを社内で共有できていない
このような課題には、kintone の導入が有効です。あらゆる情報をシステムで一元管理することで、業務の改善と効率化が期待できます。
そもそも「kintone」とは?
kintone(キントーン)はサイボウズ社が提供する、業務アプリ構築クラウドサービスです。プログラミング不要で、自社に合った業務システムを簡単に作成できます。kintone の特長は、情報の一元化と可視化です。具体的には、情報のデータベース化や業務プロセスの管理、集計作業の自動化、従業員間の円滑な情報共有などが行えます。建設業の様々な課題を解決に導き、業務効率化を実現します。
建設業で kintone を導入するメリット
kintone を導入すれば、案件情報の管理や作業現場との情報共有がスムーズに行えるようになります。ここでは、建設業における kintone の導入メリットを紹介します。
自社に最適な業務システムを作成できる
自社に合った業務システムを簡単に作成できます。kintone には、業務に役立つアプリが100以上も用意されており、その中から必要な数だけアプリを選んで使用できます。もちろん、建設業向けのアプリも多くあります。
アプリはそのまま使うことも、デザインや設定を変更して使うことも可能です。専門的な知識やスキルは必要なく、ドラッグ&ドロップなどのシンプルなマウス操作でカスタマイズできます。
あらゆる情報を一元管理できる
kintone を使えば、業務に関するあらゆる情報を一元管理できます。案件情報や工事情報、作業の進捗状況、各種申請・報告、工事従事者の詳細データまで、kintone でまとめて管理できます。入力した内容はリアルタイムで反映されるため、kintone 内のデータは常に最新の状態に保たれます。
どこからでも必要な情報にアクセスできる
インターネット環境さえあれば、いつでもどこからでも kintone のデータにアクセスできます。パソコンはもちろん、スマホやタブレットにも対応しています。現場や出先からでも kintone を検索して、業務に必要な情報を速やかに確認できます。情報確認のためのやり取りが減り、業務効率が向上するのです。
コミュニケーションツールとしても利用できる
コミュニケーション機能が充実していることも、kintone の特長です。現場ごとの業務連絡や個人間での会話、取引先など社外とのやり取りにも利用できます。
kintone では、一つ一つのデータに対して、指示や確認などのコメントを書き込むことが可能です。データとコメントが1か所に表示されるため、画面遷移の手間なく、即座に内容を確認できます。
建設業で役立つ kintone の機能と活用例
kintone の様々な機能の中から、建設業で使える便利な機能とその活用例を紹介します。
リマインド機能
日時を指定したリマインド通知が可能です。「書類の申請期限が1週間後に迫っています」「設備点検日まであと3日です」といったリマインド通知を担当者に送信できます。処理漏れや準備不足などのトラブル防止に役立ちます。
アクセス権機能
kintone では、組織単位やユーザー単位など、細かな条件でアクセス権を設定できます。例えば、現場担当者は自身の工事情報を閲覧・編集できるが、他の現場に関しては情報の閲覧のみ許可する、というような設定が可能です。
レポート機能
kintone に入力したデータは自動的に集計され、グラフ化されます。棒グラフや折れ線グラフ、面グラフ、クロス集計表なども利用できます。入力データはリアルタイムに反映・更新されるので、報告書作成や分析の度に情報をまとめ直す必要がありません。集計報告作業の手間を大幅に削減できます。
kintone はプラグインや外部サービスとの連携が可能
拡張性の高さも kintone の魅力です。「kintone 専用拡張機能サービス」や「業種業務アプリパッケージ」を利用して、kintone アプリの機能を拡張可能です。拡張機能は200種類以上もあり、それらを組み合わせて利用することで kintone の活用範囲が広がります。
また、kintone はAPI連携にも対応しており、外部のクラウドサービスと接続して使うことも可能です。プラグインや外部サービスとの連携で、より効率的に業務を進められます。
kintone のプラグインについては、こちらのページで詳しく紹介しています。
kintone プラグイン
建設業向けの kintone アプリを紹介
建設業で役立つ kintone アプリをいくつか紹介します。
工事基本情報アプリ
工事日程や物件情報、施主、設計会社、施工部署などの担当情報を一元管理するアプリです。工事の基本情報だけでなく、関連資料もまとめて管理できます。
作業依頼申請アプリ
他の部署や現場チームに対して、作業を依頼するアプリです。社内外を問わず、すぐに作業を依頼でき、対応状況も容易に確認できます。
日報アプリ
日々の作業状況や報告事項を記載するアプリです。スマホやタブレットにも対応しており、現場から日報の作成と報告が行えます。
ヒヤリハットアプリ
作業現場のヒヤリハットをデータベース化するアプリです。kintone に登録するだけで、上司や責任者にスピーディーに報告できます。関係者に通知して、ヒヤリハットの内容を共有することも可能です。
工事従業者アプリ
工事従事者を管理するアプリです。経験年数や配属履歴、資格の取得状況、緊急連絡先など、管理したい項目を自由に設定できます。「社員」「委託契約」「協力会社」など、所属情報の登録も行えます。
kintone の料金プランと契約形態
kintone の料金プランは、「ライトコース」と「スタンダードコース」の2種類です。初期費用は無料で、1ユーザー単位で契約できます。
- ライトコース:月額780円/年額9,170円
- スタンダードコース:月額1,500円/年額17,640円
※全て税抜き価格
なお、ライトコースはプラグインや外部サービスとの連携に対応していないため、拡張機能を利用したい場合は、スタンダードコースを契約する必要があります。
建設業の kintone 運用に関するご相談はテクバンへ
テクバンでは、kintone の導入や運用をサポートするサービスを幅広く提供しています。建設業ならではの課題や業務上のお悩みをぜひご相談ください。丁寧にヒアリングを行い、お客様のご要望に合った形での提案をさせていただきます。
テクバンの kintone 導入支援サービスの詳細はこちらからご確認ください。
kintone 導入支援サービス
kintone で建設業の業務改善・効率化を実現
この記事では、建設業で kintone を導入するメリットや活用例、業務に役立つ機能などを紹介しました。
kintone を導入すれば、工事情報や進捗状況、社員データなどの様々な情報を一元管理できるようになります。現場や出先からでも kintone にアクセスできるため、確認作業や問い合わせ対応の手間も大幅に削減できるでしょう。
kintone を存分に活用して、業務の改善と効率化を実現させましょう。
※本記事の内容は2023年3月時点のものです。kintone の仕様や利用環境は変更する場合があります。
開発支援承ります
テクバンではkintoneの開発支援を受け付けております。日々の運用でお困りの方は以下より弊社サービスをご覧ください。
また、kintoneの標準機能に加えて、拡張機能であるプラグインを利用することで kintoneの活用の幅がより広がります。プラグイン選定から導入までサポートいたします。
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kintoneプラグイン