kintone は簡単に業務アプリを作成し、ビジネスプロセスを効率化できるクラウドサービスです。kintone には様々なアプリのひな型が用意されており、自分で作成することもできます。しかし、kintone を十分に使いこなすためには、一定の機能拡張を行う必要があります。
krewData(クルーデータ)は kintone の機能を拡張できる専用のプラグインです。プラグインとは、あるプログラムに機能を追加して使いやすくするためのソフトウェアのこと。krewData はデータの集計や可視化、自動処理など、kintone の標準機能にはない能力を発揮するため、業務の効率化や生産性向上に欠かせないプラグインといえるのです。
そこで本記事では、krewData の主要な機能や活用のメリットについて解説します。
kintone と krewData
kintone をまだ使ったことがない人も理解できるよう、kintone がどんなビジネスツールなのか、そして krewData の製品性について簡単に紹介します。
kintone とは?
kintone はビジネス現場で使われるクラウド型の業務プラットフォームです。データベース、スプレッドシート、カレンダー、ファイル管理、メッセージ機能など、ビジネスシーンで必要とされる機能をひとつにまとめて提供しています。
さらに kintone は、手軽に機能を拡張できるなどカスタマイズが可能なため、様々な組織のビジネスにフィットするビジネスツールといえます。
kintone に関するお役立ち資料をご用意しております。ぜひご覧ください。
kintone のお役立ち資料
krewData とは?
krewData は kintone の機能を拡張するプラグインです。データ集計に力を発揮する機能性で、大量のデータ処理や集計作業の自動化を実現します。手作業で行っていた集計作業の自動化だけでなく、kintone アプリ間をまたいだ集計や外部連携データの収集も krewData では可能なため、データ活用の幅も広がります。
つまり krewData があれば、kintone に連携したデータの収集から分析、集計まで一気通貫で行えるようになるのです。
また krewData は、kintone 同様にプログラミングの知識がなくても利用が容易であることも特長です。初心者でも使いやすいインターフェースを備えているため、kintone ユーザーであれば誰でも手軽に活用し始められます。
krewData で実現できること
kintone はビジネスで必要とされる様々な機能を持つクラウドサービスですが、データ分析や集計に関しては基本的な機能しか備えていません。しかし、krewData には高度なデータ分析や自動集計機能があるため、kintone をより強力なビジネスツールに変えることができるのです。
そこで具体的に krewData で実現できることを紹介します。
大量データの自動集計
krewData では大量データを自動的に集計することができます。例えば、月次の売り上げデータを自動的に集計し、グラフ化もできるため、業績レポートの提出に時間がかかりません。
データ収集・分析の省力化
krewData は kintone 上に保存されているデータを自動的に収集し、分析整理することができます。また、定期的にデータを自動更新もできるため、同じ作業を繰り返す必要がなくなり、省力化が進みます。
複雑なデータ分析
krewData を用いることで kintone の標準機能では難しかった複雑なデータ分析が可能になります。例えば、複数のテーブルをクロス集計して、独自の指標を作り出すこともできるのです。
レコード活用が自在に
krewData を使うことで kintone 上のレコードを自在に活用できます。例えば、レコードの値ごとに、別のフィールドに値を自動的にセットすることも可能です。
krewData の主な機能
krewData の主な機能にはデータ集計の他、データの可視化、外部データベースとの接続などがあり、kintone の活用範囲を広げ、ビジネスプロセスの改善や業務の効率化を図れます。それぞれについて詳しく紹介します。
集計機能
krewData は各 kintone アプリ内にあるレコードを集計・加工するだけでなく、複数の kintone アプリにまたがるデータを自動で集計・加工する機能があります。
kintone アプリにはそれぞれに独立したデータが格納され、kintone の標準機能では各アプリ間をまたいだデータの集約はできません。しかし krewData を使えば、複数の kintone アプリから必要な情報を自動収集し、1つのデータベースとしてまとめることが可能です。
例えば、営業チームが営業成績を管理する kintone アプリと、製造チームが生産管理を行う kintone アプリがあり、各アプリにはそれぞれのデータが格納されているとき、krewData を使うことで両方のアプリから収集した情報の一元化が可能になります。
そうすることで営業チームと製造チームでの情報共有が容易になり、ボトルネックの発見や、協力態勢の強化につながることが期待されます。
参照:kintone サイト「krewData 」の一部を引用し再編集
https://kintone-sol.cybozu.co.jp/integrate/grapecity005.html
データ連携機能
krewData は様々なデータソースとの連携機能を備えており、kintone アプリと外部のデータベースやAPIといったデータソースとのデータ連携が可能です。例えば、外部のSaaS(サース、Software as a Service)や基幹システム、Excel 業務で発生するデータも kintone に連携可能なため、kintone を組織のデータ共有・情報共有の基盤として活用できるようになります。
さらに krewData は、取得したデータを kintone アプリへ自動的に反映させることも可能です。例えば、外部のデータベースから取得したデータを kintone のレコードに自動的に登録したり、kintone アプリのデータを外部のデータベースに自動的に同期させたりできます。
プラグイン機能
krewData には kintone アプリ上で実行可能なプラグイン機能があります。これは krewData 上で独自の処理を実行したり、外部APIとの連携を行ったりできる機能です。
プラグイン機能は、カスタムフィールドの入力チェックやファイルのアップロード、外部サービスとの通信など、kintone の標準機能ではできないことを実現します。
データ可視化機能
krewData には、kintone アプリ上のデータを可視化する機能があり、より詳細なグラフの表示を可能とします。このデータ可視化機能は kintone のデータを分析したり、ビジネスの意思決定に役立てたりできるため、非常に重要な機能といえるでしょう。krewData の可視化機能で次のようなことができます。
グラフのカスタマイズ
データの種類に応じて、様々な種類のグラフを表示。また、グラフの色やラベルなども自由にカスタマイズできます。
ドリルダウン
グラフ上でクリックすることで、詳細なデータを表示できます。
スケジュールの表示
グラフ上にもスケジュールを表示できます。
krewData の価格
krewData には、「スケジュール実行プラン」と「リアルタイム実行プラン」の2つのライセンスプランがあり、どちらか一方、または両方のプランを利用することができます。
それぞれのプランで集計処理ができる上限数などに違いがあるため、実際の業務に応じて検討してみましょう。
プラン名 |
価格 |
|
スケジュール実行プラン |
年額 |
132,000円~ |
月額 |
13,200円~ |
|
リアルタイム実行プラン |
年額 |
198,000円~ |
月額 |
19,800円~ |
スケジュール実行プラン
決まった時刻に集計・加工したいといった事前に設定されたスケジュールで定期集計するニーズがある場合、スケジュール実行プランがおすすめです。
リアルタイム実行プラン
アプリ操作と連動した処理行いたい、アプリ操作に応答してリアルタイム集計を行いたいニーズがある場合、リアルタイム実行プランがおすすめです。
参照:kintone サイト「krewData 」の一部を引用し再編集
https://kintone-sol.cybozu.co.jp/integrate/grapecity005.html
krewData などのプラグイン導入で kintone をもっと便利にしたいなら?
kintone の標準機能は、顧客管理やプロジェクト管理などの基本的な業務プロセスはカバーできますが、さらに業務効率化を進めるにはプラグインを利用することが有効です。
しかし、たくさんあるkintone のプラグインの中から適切な選択をするにはある程度の製品知識が必要です。業務効率化を進めたいものの、それほど知識がないという方も多いでしょう。
そんなとき、サイボウズ社公認のパートナー企業が頼りになります。サイボウズ社の公認パートナー企業であるテクバンは、kintone のカスタマイズにも詳しく、組織のニーズに合わせたご提案が可能です。kintone でお困りの際はぜひ一度お問い合わせください。
テクバンのサポートとは
krewData 導入支援
krewData を導入すると kintone の性能がアップする
kintone の機能を拡張できる専用のプラグインである krewData の基礎知識から主な機能、活用メリットについてご紹介しました。
kintone は誰でも簡単に業務アプリを作成し、ビジネスプロセスを効率化することができるクラウドサービスですが、kintone を十分に使いこなすためには、一定の機能拡張やプラグインの導入も必要です。
データ集計業務に課題を抱えているなら krewData はおすすめのプラグインです。krewData のデータ集計機能によって、kintone の標準機能ではできないデータ集計の自動化や高度なデータ分析、そしてグラフや表などで可視化もできます。
kintone の性能をアップさせ、生産性を向上させるために kintone 専用のプラグイン・krewData の導入を検討してはいかがでしょうか。
kintone のプラグイン開発に関する記事もご用意しております。ぜひご覧ください。
▼kintone のプラグイン開発|必要なファイル、開発手順を紹介
※本記事の内容は2023年3月時点のものです。kintone の仕様や利用環境は変更する場合があります。
開発支援承ります
テクバンではkintoneの開発支援を受け付けております。日々の運用でお困りの方は以下より弊社サービスをご覧ください。
また、kintoneの標準機能に加えて、拡張機能であるプラグインを利用することで kintoneの活用の幅がより広がります。プラグイン選定から導入までサポートいたします。
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