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kintoneでデータ連携! 他システムとつなげる方法を解説

  • kintoneの運用課題を抱えている方
kintone はデータ連携ツールで真価を発揮する!

サイボウズ株式会社が提供する、アプリも作成できる業務プラットフォームサービス「kintone(キントーン)」
kintoneは、ノーコードで自社の業務に合ったアプリを簡単に作成できることが大きなメリットです。これに加えて、他のクラウドサービス・ツール間でデータ連携すれば、kintone内のデータを他のサービスに入力する手間やミスが減り、より一層、業務改善や効率化を進められることをご存じでしょうか。

本記事では、kintoneと他のサービス・ツール間でデータ連携する方法を解説しながら、おすすめのデータ連携サービスを紹介します。

kintoneの便利な機能についてご紹介した記事をご用意しております。ぜひご確認ください。
▼kintoneのテーブル(表)とは? 機能のメリット・デメリットや活用方法を紹介

kintoneとどんなサービスを連携する?

kintoneは他のクラウドサービスとの連携が柔軟であることが強みです。kintoneを導入する前に、社内で利用しているクラウドサービスがあればkintoneと連携させることで、データの一元管理を実現します。

代表的なサービスとして、以下のものが挙げられます。

  • Slack
  • Chatwork
  • LINE WORKS
  • Gmail・Googleカレンダー
  • マネーフォワード
  • Sansan

SlackやChatwork、LINE WORKSのようなコミュニケーションツールをはじめ、Google製品と連携できます。Gmailと連携すると、kintone上でメールを送信したり送信履歴を確認したりすることが可能です。

また、クラウド型請求書発行システムであるマネーフォワードとkintoneを連携することで、kintoneで管理している見積りデータをマネーフォワードに自動で反映し、請求書の発行や仕訳データの会計業務をスムーズに行えます。転記・入力作業の手間を省けるため、業務効率の向上につながるでしょう。

名刺管理ツールとして人気なSansanも、kintoneとの連携が柔軟です。データの蓄積をSansanで行い、kintoneと連携させることでkintoneをCRM(Customer Relationship Management)として活用可能です。
最新の顧客情報に対する営業活動の記録が行える他、案件管理、稟議書作成などあらゆる工程の業務をkintoneで完結することができます。kintoneで一元化することで、無駄を省き、生産性の向上も期待できるでしょう。

kintoneとデータ連携する2つの方法

kintoneと外部ツールにおけるデータ連携方法は、次の2つです。

  • kintone APIを活用
  • データ連携サービスを活用

それぞれの特長を踏まえながら、解説します。

kintone APIの活用

kintoneはAPI(Application Programming Interface)を利用して、様々なビジネスシステムとデータ連携可能です。
自社内で運用中のツールに、kintoneとAPI連携できる機能があれば、これを活用しない手はありません。

しかし、APIによるデータ連携は「kintone APIドキュメント」を基に開発するため、APIの知識に長けた社内エンジニアやプログラマでないと難しいかもしれません。エンジニアやプログラマがいない場合、システムインテグレーター(System Integrator、SIer[エスアイヤー])に委託する必要があります。
非エンジニアの組織で、APIを使ったkintoneのデータ連携を行うのは、かなりハードルが高いといえるでしょう。

そのような組織におすすめの方法が、次に紹介する「データ連携ツールの活用」です。

データ連携ツールの活用

kintoneの拡張機能として、データ連携ツールが様々な企業から多数リリースされています。このことから、いかにkintoneが他のシステム・サービスと連携するのに多く活用されているかがわかるでしょう。

データ連携ツールを活用する利点は、開発コストや人的コストを抑えられる点が挙げられます。
kintoneのAPI連携サービスやサードパーティ製のツールを利用すると、外部委託しなくても自社の力でデータの取り込み・連携が可能です。連携のために開発作業を行う必要はないため、開発コストが莫大にかかったり長期間の日数を要したりということはありません。スムーズに連携を行えるでしょう。

また、API開発するための教育コストも不要です。基本的にAPI連携サービス・ツールは、マニュアルに沿って操作すれば連携できるものや、わかりやすい画面操作で完了できるものが多いため、専門的なエンジニアでなくても対応可能でしょう。

API連携サービス・ツールの利用料金はかかりますが、結果として、データ連携にかかるコストを抑えられます。

関連記事をご用意しております。
▼kintoneとデータを連携! その種類と方法を解説
▼kintoneをさらに便利に! 自社で開発するメリット・デメリットについて解説

コストダウンを実現

kintoneデータ連携ツールの紹介

データ連携ツールの活用により、kintoneは拡張性の高いツールへと変貌し、さらなる業務効率化を図ることができるでしょう。

おすすめのデータ連携ツールについて、以下の5つの製品を紹介します。

  • DataSpider Servista
  • ASTERIA Warp
  • PolarisGate Suite
  • Qanat 2.0
  • Smart at tools for kintone CSV入出力

DataSpider Servista

セゾンテクノロジー社が提供している「DataSpider Servista(データスパイダーサービスタ)」は、異なるシステムのデータやアプリケーションをノンプログラミングでつなぐ、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)ベースのデータ連携ツールです。

kintone専用のアダプターが用意されており、「素早く」「簡単に」データ連携・統合を実現できる連携ツールといえるでしょう。データの変換・加工機能もあり、集計などの作業コストを削減できます。

DataSpiderを使い、オンプレミス型の基幹システムとkintoneを連携し、業務の効率化に成功した事例をご用意しております。ぜひ、ダウンロードしてみてください。
【事例】オンプレミスサーバーとkintoneのデータ連携により、手動で行っていた業務を自動化

ASTERIA Warp

アステリア社が提供している「ASTERIA Warp(アステリアワープ)も様々なシステムと接続ができるデータ連携サービスであり、kintone専用アダプターが用意されています。導入社数は10,000社を超えていることから、人気の高さがわかります。

特長としては、アイコンのドラッグ&ドロップを繰り返すだけで、設定・連携できる操作性の高さが挙げられます。
機能を線でつないでいくことで連携の処理を作成していくため、非エンジニア人材でも扱いやすく、ノーコード環境(プログラミングが必要ない)で構築が可能です。

また、様々な用途で利用可能で、例えば、複数システムへのデータ入力作業や受発注処理業務、Excel(エクセル)ファイルの更新作業など、定型業務を自動化することができます。作業コストの削減やヒューマンエラーの低減にも役立ち、業務効率化へとつなげられるでしょう。

PolarisGate Suite

双日テックイノベーション社が提供する「PolarisGate Suite(ポラリスゲートスイート)」は、マジックソフトウェア・エンタープライゼス社が全世界50か国で提供するEAI(企業のアプリケーションの統合)ツール「Magic xpi」のクラウド版サービスです。

海外製のERP(基幹系情報システム)やCRM(顧客関係管理)との連携に強みを持っていることが特長です。
また料金体系は、同時に実行する処理数に応じて課金される「スレッド数課金」方式のため、トリガー数が増えても月額利用料は増えることがなく、スモールスタートや期間限定での導入といったニーズにも適しています。
海外製品との連携、またはクラウドで安価に連携したい場合は、おすすめといえるでしょう。

Qanat2.0

JBアドバンスト・テクノロジー社が提供する「Qanat 2.0」は、kintoneユーザー向けに「Qanat Air for kintone」という専用サービスを展開しています。

こちらも直感的な操作性で使いやすく、関数を知らなくても簡単にデータ変換できるUI(ユーザーインターフェース)が特長です。社内外のあらゆるデータを連携・変換することで、企業のデータ資産を有効活用できるでしょう。

また、比較的安価な価格帯であるため、コストを抑えてスピーディーに連携したい場合に適しています。

Smart at tools for kintone CSV入出力

Smart at tools for kintone CSV入出力」には、スケジュール実行でCSVをkintoneへ自動的に入出力する機能があります。また、クライアントツールの使用により、基幹システムやパッケージソフトとのデータ連携が可能です。

機能はシンプルで、一般的なEDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)/ETL(Extract:抽出・Transform:変換・Load:書き出し)ツールに比べ安価なため、部署単位でも導入しやすいといえるでしょう。
ローカルへのデータバックアップや一時的なデータ移行などにも有効です。CSVの出力形式がkintone標準機能に沿っているため、「毎日アプリのバックアップに利用したい」「連携元システムの項目とkintoneの項目名が違う」という場合でも、柔軟に対応できます。

連携がCSVでOKの場合や、Windowsクライアントで手軽に連携したい場合は、こちらの方法がおすすめです。

kintoneアプリ間の連携はできる?

ここまでkintoneと外部サービスとのデータ連携について解説しましたが、kintone内のアプリ同士のデータ連携はできるのでしょうか。

kintoneには、アプリ間でのデータを連携するための機能があります。

  • ルックアップ機能
  • アプリアクション機能
  • 関連レコード一覧の表示

ルックアップ機能

ルックアップ機能とは、別のアプリに登録されている情報を取得し、一覧から該当の情報を選択したり必要な情報を一括でコピーしたりして、フィールドに自動入力する機能です。

例えば、顧客情報マスタアプリに取引のある顧客情報をすべて登録しておきます。案件管理アプリにて案件の詳細情報として顧客の情報も入力する際に、顧客情報マスタアプリの顧客情報と案件管理アプリのフィールドを紐づけ、取得ボタンをクリックするだけで自動で顧客情報が反映されるようになるのです。
同じ情報を何度も入力する手間を省け、入力ミスや入力漏れを防ぐことにつながります。

何度も引用されるような情報(顧客情報や商品情報など)は「マスタアプリ」を作り、データベースとしてそこに情報を登録・蓄積していくことがポイントです。

ルックアップ機能の使い方について、詳細を解説した記事をご用意しております。
▼kintoneのルックアップ機能とは? 使い方や利用メリットを紹介

アプリアクション機能

アプリアクションとは、現在表示しているアプリのレコードを、新しいレコードの情報として転記する機能です。

例えば、注文書作成アプリで毎回顧客名・住所・電話番号といった情報を手入力している場合、すでに顧客情報マスタアプリにて同様の情報を登録していればそこから転記する、といったことが可能になります。
連携するアプリは別アプリだけでなく、同じアプリでも指定できます。

アプリアクションでは、コピー先のアプリとコピーする項目(フィールド)を紐づけます。情報を転記したレコードの詳細画面を開くと上部に「○○アプリに登録」ボタンが表示され、これをクリックすると、コピー先に指定したアプリのレコード追加画面が開き、指定した項目(フィールド)が自動で入力されている状態になります。

前項で紹介したルックアップと自動でフィールドに入力するという点では似ている機能ですが、複数のフィールドを一括で自動反映できるのはアプリアクション、レコード入力時に指定したアプリからキーワードに一致したデータを取得するのはルックアップ、というそれぞれ長所があるため、上手く使い分けましょう。

アプリアクションの詳しい設定方法は、こちらのページをご覧ください。

関連レコード一覧の表示

関連レコード一覧とは、レコード詳細画面に「条件に一致したレコード」を一覧表示できる機能です。別アプリ・同一アプリのどちらのレコードも表示できます。

例えば、顧客管理アプリと案件管理アプリを紐づけ、顧客に関連する案件データをまとめて表示します。関連レコードの詳細が見たい時は、ワンクリックで参照先のレコードの詳細を確認できるため、いちいち画面を切り替えてレコードを検索する手間を省けます。
参照先のレコードが更新されたら、関連レコード一覧のデータも更新されます。

キャプチャー画像:関連レコード一覧の表示

出典:「関連レコード一覧とは」kintoneヘルプ
https://jp.cybozu.help/k/ja/id/040553.html

関連レコード一覧機能について、下記記事にて詳細を解説しています。
▼kintone「関連レコード一覧」の便利な使い道は? 設定方法も解説

kintoneのデータを連携させるポイント

連携ツールの活用により、kintoneのデータ連携をスムーズに行えることは確かですが、それだけで業務効率化を推進できるわけではありません。

ここでは、kintoneのデータ連携による業務効率化をより加速するために、重視するべきポイントを解説していきます。

データ連携実行における3つのポイント

kintoneのデータ連携を実行するにあたって、以下のポイントを踏まえる必要があります。

  • 連携システムとワークフローの検証
  • 費用対効果の事前検証
  • セキュリティ面の検証

kintoneとのデータ連携はリアルタイムに連携できるものと、できないもの、さらには即時連携すると新たなコストが発生してしまうものがあります。
事前に「連携対象とすべきデータなのか?」「連携する場合、どのようなワークフローであれば最適か」といった観点を整理しておきましょう。

また、データ連携を行ったが故に、情報漏えいを引き起こしては元も子もありません。顧客の情報やセンシティブな情報など機密性の高いデータを適切に管理できるか、データ連携の流れとセキュリティ面の検証も必須といえるでしょう。
kintoneのセキュリティに関して詳しい記事をご用意しております。ぜひご確認ください。
▼kintoneのセキュリティは安心? 製品の各種機能と設定を解説

その他、kintoneのデータ活用・連携に関する記事をご用意しております。
▼kintoneのExcel連携方法は? 事例や拡張機能をご紹介

3つのポイントを重視して検討

テクバンのkintone開発支援サービス

「そもそもどのデータ連携ツールを使えばいいか?」「どのようなワークフローが適切なのか」といった不安がある場合は、サイボウズ社公認のkintoneパートナー企業のサポートを受けるのも解決策のひとつでしょう。
テクバンも数あるkintoneパートナー企業のひとつです。テクバンのサポート内容は、以下の特長があります。

  • 運用や全体設計を視野に入れたご提案
  • 最適な連携方法のご提案

お客様の状況を丁寧にヒアリングした上で、ただ導入をするのではなく、業務フローや運用、現状からの改善効果を踏まえたご提案をいたします。連携システムとワークフローの検証なども考慮した設計を行うことで、データ連携をスムーズに行えるようサポートいたします。

また、kintoneにおけるデータ連携方法は、外部連携ツールの利用も含めると多種多様で、それぞれを試してじっくり検討する時間はない現場がほとんどといえるでしょう。
そこで、kintoneを熟知した弊社エンジニアが、柔軟な視点でお客様に合った最適な連携方法を提案いたします。高い技術力を持つテクバンだからこその強みです。

kintoneのパートナー企業について、詳細を解説した記事をご用意しております。
▼kintoneのパートナー企業を活用してみよう!

kintoneのデータ連携で業務効率化へ

kintoneは様々な外部システムとデータ連携して、より業務効率化を図ることが可能です。API連携だけではなくデータ連携ツールを活用し、ぜひその効果を実感してみてください。

データ連携に不安を覚える、課題を抱えているという方は、kintoneのパートナー企業に一度相談してみてもいいかもしれません。
社内で様々な連携要望が錯綜している、kintoneの導入効果が見えないなどのお悩みがありましたら、あらゆる対応が可能なテクバンへ相談してはいかがでしょうか。
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※本記事の内容は20251月時点のものです。kintoneの仕様や利用環境は変更する場合があります。

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