kintoneのスペースとは？ 機能や活用方法を解説

kintone（キントーン）は、あらゆる業務を効率化させる様々な機能を備えたプラットフォームです。

kintoneのコミュニケーション機能として、「スペース」機能があります。スペースとは、チーム単位でのコミュニケーションを促進するための機能です。コミュニケーションや情報共有がよりスムーズになり、業務の効率化にもつながるでしょう。

そこで本記事では、スペースの機能や操作方法、必要な設定の解説とともに、活用方法について紹介します。kintoneのスペース機能について知りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

kintoneの基本的な概要や情報共有方法、セキュリティについて知りたい方は、下記記事をご覧ください。
▼kintone でできること・できないことは何？ 導入メリット・デメリットも解説
▼kintoneのアカウントは使いまわし不可！ 情報共有する方法とは？
▼kintoneのセキュリティは安心？ 製品の各種機能と設定を解説

kintoneの「スペース」機能とは、組織内の従業員間のコミュニケーションが取れる機能のひとつです。参加者メンバーを選んで招待し、スペースを作成することで、部署やチーム単位でのメッセージの投稿や業務連絡、ファイルの共有などに役立ちます。

kintoneのスペースの基本的な機能や操作方法を解説します。

kintoneポータル画面のスペース欄の「＋」ボタンをクリックするとスペースが作成できます。ただし、スペースが作成できるのはkintoneシステム管理権限において「スペースの作成」が許可されているユーザーと、cybozu.comの共通管理者のみです。

スペーステンプレートを使って簡単にスペースを作成する方法と、基本設定を行って初めからスペースを作成する方法があります。
初めから作成する際、「スペースのポータルと複数のスレッドを使用する」にチェックを入れると、kintoneのトップページのような見た目のスペースを作成できます。

各スペースはカスタマイズしたり、削除したり、ゲスト用スペースを作ったりも可能です。ただし、社内用スペースとゲスト用スペースは後から変更できないため、作成時に社内向けか社外向けスペースかをしっかり確認しておきましょう。

スペースのカスタマイズやゲストユーザーについて、関連記事をご用意しております。
▼kintoneのスペースをカスタマイズする方法とは？
▼kintoneのゲストユーザーとは？ 利用するメリットや注意点を紹介

kintoneにはスペースとは別に、「スレッド」というものがあります。
スレッドとは、スペース内で分割できる議論の場です。テーマや話題、議論する内容に応じて複数のスレッドを作成します。スレッドを追加したいスペースのポータル画面で、「スレッド」の右側の「＋」ボタンを押すと、スレッドを追加できます。

また、スレッドに書き込まれたコメントやURLなどの情報を、指定したアプリのレコードへ転記できる機能として「スレッドアクション機能」があります。スレッドアクション機能には以下のような使い方があります。

• スレッドの書き込みを選択して保存する
• スレッドのコメントで依頼されたタスクを外部のToDo管理アプリに登録する
• スレッドのコメントで業務内容を自分のマニュアルアプリに連携する

スペースに関連付けられたアプリは、そのスペースのポータル画面のアプリ一覧に表示されます。アプリでは、スペースに必要なデータ管理やページ、項目の検索などが可能です。

kintoneは、チーム単位でのコミュニケーション向けに様々な使用方法があります。具体的なスペースの活用方法を紹介します。

kintoneでは、スペース内のみで情報共有を行うことが可能です。
参加メンバーを選定し、スペース外の情報は非公開となるため、機密情報や個人情報なども取り扱えます。

また、スペース内で参加メンバーを限定し、情報を取り扱うメンバーを分けることもできます。

スペース内アプリの機能を使うと、特定のアプリにすぐリンクできる状態を作れます。

既存のアプリをスペースに所属させたり、スペース内でアプリを作成したり、他のスペースのアプリを移動させることも可能です。

スペース内では、スレッドを作成できます。
テーマや議論、情報ごとにスレッドを作成することで、議論や情報の整理に役立つでしょう。

必要な議論や情報にすぐにアクセスできたり、必要に応じてファイルをコピーやダウンロードしたり、後で見返したりも可能です。

スペースでは、社内のkintoneアカウントを持っている人以外も参加できるゲストスペースも作成可能です。

ゲストスペースの中でも、通常のスペースと同様に、スレッドの作成やアプリの作成が可能です。社外の人も参加する議論や共同プロジェクトなどで外部と情報共有したいとき、メールやチャットアプリではやり取りが不十分なときにも便利です。

kintoneのスペースは、便利な機能が多いものの、「うまく使いこなせない」という方も多いかもしれません。スペースを含め、kintoneの使い方で疑問がある場合はヘルプページを見たり、サポートへ問い合わせをしたりする方法がありますが、疑問が解決できない、問い合わせする時間がないというケースも。

スペース機能をはじめ、kintoneの導入や利用にお困りの際には、テクバンのkintone導入支援サービスの活用がおすすめです。kintoneのお困り事を整理し、スピーディーにフォローいたします。
kintone導入支援サービスについて

また、アプリやプラグイン開発、JavaScriptカスタマイズについてもサポートを行っています。自社独自のkintone環境を構築したいとお考えの場合は、お気軽にご相談ください。
kintone開発支援サービスについて

スペースは、社内やゲストを含めてのコミュニケーションに活用できる機能です。スペース内のスレッドやアプリを活用することで、円滑なやり取りができるだけでなく、データの管理や任意のアプリにすぐアクセスできるなど、業務効率化にもつながります。

社内外のデータや情報のやり取りに、kintoneのスペース機能を活用してみてはいかがでしょうか。

その他、kinotneの便利な機能について、下記記事にて詳細を解説していますので、ぜひ併せてご参考にしてください。
▼kintoneのルックアップ機能とは？ 使い方や利用メリットを紹介
▼kintoneのテーブル（表）とは？ 機能のメリット・デメリットや活用方法を紹介

※本記事の内容は2023年6月時点のものです。kintoneの仕様や利用環境は変更する場合があります。