kViewer(kintone連携サービス)でできることや活用例を紹介

  • kintoneアプリ・プラグインについて知りたい方

kintoneプラグイン(拡張機能)の一つである「kViewer」。kintoneのライセンスを保有していない外部ユーザーにも、kintone内の情報を簡単に公開・共有できる連携サービスです。

この記事では、kViewerでできることや活用例、料金プランなどを紹介します。外部との情報共有方法にお悩みの方は、ぜひご参考にしてください。

「kViewer」とは?

kViewer(ケイビューワー)は、kintoneアプリの情報を簡単に外部へ公開できるサービスです。
kintone内の情報は、基本的にkintoneのアカウントを持っている人しか見ることができません。しかし、kViewerを活用すれば、kintoneのアカウントを保有していないユーザーに対しても、情報の公開・共有が可能になります。

画面上で見せたいフィールド・レコードだけの表示や、IPアドレスやID・パスワードの設定によるアクセス・閲覧制限など、安心して社外の人へ情報共有ができます。また、シンプルなマウス操作で公開ページを作成でき、データのグラフ化や複数のビューを組み合わせて1画面に表示させるダッシュボード化にも対応。
kViewerを利用すれば、データの移し替えや編集といった手間のかかる作業が不要となり、業務効率の向上につながります。

kViewerについては、以下のページにて詳しく紹介していますので、こちらも併せてご確認ください。
kintoneデータ外部公開ツールkViewer|kintoneプラグイン

kintoneアプリの情報を簡単に外部へ公開

kViewerでできること

kViewerの主な特長は以下の通りです。

  • kintoneのデータを外部に公開できる
  • デザインテンプレートで簡単にビューを作成できる
  • 情報公開時にアクセス制限をかけられる
  • 様々なグラフや表を利用できる
  • 他サービスとの連携が可能

次項より、詳細を解説します。

1.kintoneのデータを外部に公開できる

先述の通り、kViewerを導入することで、kintoneのライセンスを持たない外部ユーザーにも情報の公開・共有が可能になります。

kintoneには「ゲストユーザー・ゲストスペース」という社外の人ともやりとりを行うための機能があります。ゲストユーザーとして招待されたユーザーは、ゲストスペース内の情報のみを閲覧でき、社外秘の情報も漏れることなく安全に情報共有を行えるのです。しかし、ゲストユーザーの利用には1ユーザーあたり、ライトコースで月額700円、スタンダード・ワイドコースで月額1,440円かかります。
情報共有する人数が多くなるほどコストの負担も多くなるため、社外とのやりとりにはkViewerがおすすめです。

ゲストユーザーについて、詳細を下記記事にて解説しています。
▼kintoneのゲストユーザーとは? 利用するメリットや注意点を紹介

2.デザインテンプレートで簡単にビューを作成できる

「ビュー」とはkViewerで作成できるkintone内の情報を外部公開する”Webページ”のことを指します。kintoneのレコード情報を引用してビューを作成し、Webページとして公開する仕組みです。

kViewerではデザインテンプレートを利用して、高クオリティな公開ページを手軽に作成できます。ビジネス向けのシンプルなデザインから、スクロールで背景画像が切り替わる動的なタイプまで、いろいろなテンプレートが用意されています。

利用方法は簡単で、デザインテンプレートの一覧を検索し、使いたいものをダウンロードして適用するだけです。ドラッグ&ドロップの簡単なマウス操作で、洗練された印象のページが完成します。
また、作成できるビューの数は契約コースに関係なく無制限です。様々な用途で活用できるでしょう。

3.情報公開時にアクセス制限をかけられる

情報を公開・共有する際に、以下のアクセス制限をかけることができます。

  • 閲覧期間の設定
  • IPアドレス制限
  • ビューの閲覧制限
  • Toyokumo kintoneApp認証

ユーザーが閲覧できるビューの閲覧期間を設定でき、日付と時間指定が可能です。公開終了日時を設定したら、自動的にビューを非公開にします。
IPアドレス制限は、閲覧できるIPアドレスを制限する機能で、登録済みのIPアドレスのみ情報にアクセス可能です。会社のIPアドレスを登録すれば、社内のみに限定した情報共有を行えます。

ビューの閲覧制限では、ビューにログインするためにユーザー名・パスワードを1件設定可能です。ビューに簡易的な認証をかけたい時に役立ちます。また、レコードを選択して、一部の情報だけを外部に公開することも可能です。

Toyokumo kintoneApp認証は、kViewerの開発元であるトヨクモ株式会社が提供する認証システムです。認証には、メールアドレスまたはソーシャルアカウントを使用します。同社が手掛けるフォームブリッジやkMailerなどの他製品とシームレスに連携できます。

情報公開時にアクセス制限可能

4.様々なグラフや表を利用できる

kViewerには7種類のビューが用意されています。グラフ、表、リストなどを使って、情報やデータをわかりやすく表示できます。

  • リストビュー
  • グラフビュー
  • カードビュー
  • セグメントビュー
  • カレンダービュー
  • Myページビュー
  • ダッシュボードビュー

kViewerのビューは、バリエーションが豊富です。kintoneでは作れない高度なグラフを作成したり、1画面上に複数のグラフを組み合わせて表示したりもできます。
また、ビューを利用して、商品の案内ページやショップリスト、社員名簿などを作成することも可能です。多彩なビューが揃っており、幅広いビジネスシーンで活用できるでしょう。

様々なグラフや表を利用できる

5.他サービスとの連携が可能

kViewerは、他サービスとの連携も柔軟で、より便利な活用ができます。

  • フォームブリッジ:ビューの内容を編集できる
  • プリントクリエイター:ビューのデータを帳票として出力できる
  • Googleアナリティクス:ビューのアクセス解析を行える
  • Facebook/X:ビュー上にSNSシェアボタンを配置できる

同じトヨクモ社から提供されているフォームブリッジプリントクリエイターと連携することで、ビューの内容を編集したり、ビューに表示されているデータを引用して出力したりできるようになります。kViewerとフォームブリッジの連携については後述します。
また、Googleアナリティクスと連携すれば、ビューのアクセス解析が可能なため、業務改善施策の検討・企画につなげられるでしょう。

フォームブリッジやプリントクリエイターについては、下記記事にて詳細を解説しています。併せてご参考にしてください。
▼フォームブリッジ(Formbridge)をkintoneに連携! 外部からのデータ入力が可能に
▼プリントクリエイターでkintoneの帳票印刷をラクにしよう!

kViewerの具体的な活用例

kViewerには、様々な活用の仕方があります。できることが多く、活用範囲が広いことも特長です。具体的な活用例を以下に紹介します。

  • 案件情報の進捗を取引先と共有する
  • 在庫情報や売上情報などをグラフ化し、お客様や取引先に公開する
  • 資料やマニュアル、動画などを社内ナレッジとして限定で共有する
  • 写真付きの社員紹介を自社のコーポレートサイトに埋め込んで公開する
  • お知らせやFAQを作成してホームページで公開する
  • ビュー内の文言を英語や中国語で表示する

kViewerの料金プラン

kViewerの料金コースは、以下の4種類です。(価格はすべて税別)

ライト スタンダード プレミアム プロフェッショナル エンタープライズ

月額

¥7,000

¥12,000

¥18,000

¥30,000

¥50,000

年額

¥84,000

¥144,000

¥216,000

¥360,000

¥600,000

初期費用0円で導入できます。コースによって利用できる機能が異なるので、できること・できないことをしっかり確認した上でコース選択を行いましょう。詳しい料金プランについてはこちらのページをご覧ください。
また、回数制限なしの30日間無料お試しが可能です。使い方や利用イメージについては、まずはトライアルで確かめてみてはいかがでしょうか。

無料お試しのご利用方法は以下の通りです。kViewerを試用するには、kintoneの「スタンダードコース」以上の契約が必要ですので、ご注意ください。

  1. 公式サイトの申し込み画面から無料お試しを申し込みます
  2. 「トヨクモ kViewer無料お試し開始のご案内」という件名でログインURLがメールで送信されます
  3. Toyokumo kintoneAppにログインします。ログイン方法はこちらから

kViewerの詳しい始め方についてはこちらのページから確認できます。

kViewerとフォームブリッジの連携

フォームブリッジとは、kintone上でWebフォームを簡単に作成できるプラグインです。Webフォームは条件分岐やステップフォームなど、細かな設定も簡単な操作で行えます。
フォームブリッジに入力されたデータは、kintoneアプリにレコードとして自動で登録されるため、転記の手間を省けます。この特性を生かし、kintoneアカウントを持たないユーザーでもフォームブリッジで作成したWebフォームに入力することで、kintoneへ直接データの登録や保存が行えるのです。

kViewerとフォームブリッジを組み合わせると、以下のようなことに活用できます。

  • 派遣社員・アルバイトのシフト入力と管理
  • 登録情報の確認と更新・修正

派遣社員・アルバイトのシフト入力では、まずフォームブリッジで入力してもらうWebフォームを作成します。Webフォームに出勤できるシフトを入力してもらい、kintoneアプリで集計。そして、作成したシフト表をkViewerでビューとして公開して派遣社員・アルバイトに共有すれば、スムーズにシフト作成業務と共有・管理を行えるでしょう。
kViewerとフォームブリッジを連携してシフト管理を行う方法について、以下の記事で詳しく紹介していますので、併せてご参考にしてください。
▼kintoneでシフト管理をする4つの方法

また、イベントなどに参加する際、Webフォームに氏名や誕生日など個人情報を登録することがあるでしょう。登録した情報を後から確認できると、ユーザーにとってはとても便利です。
そこで、登録情報がわかるマイページをkViewerで作成します。情報の記載だけでなく、イベントのキャンセルボタンや情報の変更ボタンなどを追加すると、より便利なページになります。

関連記事をご用意しております。こちらもぜひご覧ください。
▼kViewerとフォームブリッジを連携! kintone拡張サービスを使おう

プラグイン利用時の注意点

kViewerをはじめとするプラグインを利用する際には、必ずテスト環境で動作を確認してから本番環境に反映させましょう。複数のプラグインを導入しているとプラグイン同士が競合を起こし、不具合が発生する恐れがあります。
トヨクモ社のプラグイン同士であれば問題ありませんが、他社のプラグインを使っている場合は、競合にご注意ください。

関連記事をご用意しております。
▼kintone開発のために用意する環境は? 必要なライセンスについて解説

kViewerの活用で業務効率化を実現

kintone内の情報を簡単に外部へ公開・共有できる便利なサービスです。社内外を問わず、幅広いビジネスシーンで活用でき、作業時間の削減や業務効率化に貢献します。ぜひこの機会に、kViewerの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

テクバンでは、kintoneに関連する様々なサポートを行っています。kintoneの開発や運用支援、レクチャー、プラグインの選定など幅広い内容に対応しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事の内容は2025年7月時点のものです。kintoneの仕様や利用環境は変更する場合があります。

開発支援承ります

テクバンではkintoneの開発支援を受け付けております。日々の運用でお困りの方は以下より弊社サービスをご覧ください。
また、kintoneの標準機能に加えて、拡張機能であるプラグインを利用することで kintoneの活用の幅がより広がります。プラグイン選定から導入までサポートいたします。

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