kintone（キントーン）の日報をさらに便利にするプラグインをご紹介

サイボウズ社から提供されている業務改善プラットフォーム「kintone（キントーン）」で、日報の作成・管理を行っている組織も多いのではないでしょうか。
日報は、各メンバーの稼働内容や進捗状況を確認するためには欠かせないツールです。

本記事では、kintoneの日報アプリをさらに便利にするプラグインについて紹介します。すでにkintone日報を運用されている方も、これからkintoneの導入を検討している方も、ぜひご参考にしてください。

kintoneの日報について、下記記事にて詳細を解説していますので、併せてご覧ください。
▼kintone日報アプリのメリットは？ 見える化の事例やポイントを解説

日報や報告書の作成・管理をkintoneの日報アプリで行えます。統一したフォーマットで一元管理でき、各メンバーが抱えている業務を可視化します。

kintoneの日報アプリを利用すれば、情報の一元管理化に加え、日報アプリに登録したデータから集計を行えるようになります。例えば、営業活動を集計しグラフにして表すことで、問題点を洗い出し、業務の効率化につながる施策を考えられるでしょう。

また、ネットワークにつながっていれば、スマホやタブレットから日報を提出したり確認したりすることも可能です。外出先やテレワークにおいても、日報の運用にkintoneは最適です。アプリのコメント機能を使って、日報に対するフィードバックや相談なども行えるため、社内のコミュニケーション活性化につながるでしょう。

kintoneのグラフについては、下記記事をご参考にしてください。
▼kintoneグラフの種類や作成方法 | お知らせ掲示板に表示させる手順も解説

kintoneには、アプリのひな型である「サンプルアプリ」が用意されています。
そのまま使うことも、設定を変更して使うことも可能です。日報に関しても、以下のサンプルアプリがあります。

1. 日報
2. 建設工事日報パック
3. 店舗日報
4. 運転日報
5. 建設作業日報パック
6. 工場日報
7. ルートセールス営業日報
8. SE工数管理日報

それぞれの職種や業務によって日報のサンプルアプリがありますが、もし自社に合うものがなければ一番オーソドックスな「日報」をダウンロードし、設定を変更してカスタマイズするとよいでしょう。

kintoneのプラグインとは、設定画面用のHTML/CSS/JavaScriptファイルがパッケージされたものです。kintoneにプラグインを適用すると、アプリの機能を拡張します。
さらに利便性の高い日報アプリにしたい場合、プラグインを導入することをおすすめします。

関連記事をご用意しております。
▼【2024年11月】無料版kintoneプラグインのおすすめをご紹介！

プラグインを利用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

• 様々な機能があるため、業務効率化につながる
• 開発を必要とせず、機能を拡張
• kintoneデータの活用

プラグインには有償・無償のものがありますが、有償プラグインだと1つの機能に限らず、複数の便利な機能を備えています。プラグインの機能を有効活用できれば、社内の業務効率化につながるでしょう。

また、プラグインはダウンロードしてお使いのkintoneにインストールするだけで、すぐにアプリの機能を拡張させます。プログラミングをはじめとする開発作業は不要で、迅速に機能拡張できる点も大きな魅力です。

kintoneはデータベースとしての機能も備えており、さらにkintoneに蓄積されたデータを集計してグラフ化することが可能です。データを可視化して分析すれば、新たな業務改善の施策を見出せるでしょう。
データ分析は組織の活動にとって、とても重要です。プラグインの中にも、データの集計・分析に活用できる機能を備えたものが提供されているため、データを活用できていない組織は積極的に取り入れてみるとよいでしょう。

プラグインを導入する際に、気を付けるポイントがあります。

• kintoneスタンダードコースの契約が必要
• 信頼性やセキュリティの懸念
• プラグイン同士で競合する恐れ

kintoneでプラグインを使うには、スタンダードコース以上の契約が必要です。最も低額のライトコースではプラグインをkintoneに適用できないため、ご注意ください。
スタンダードコースについて、下記記事にて詳細を解説していますので、併せてご参考にしてください。
▼kintoneのスタンダードコースとは？ 他のコースとの違いを解説

また、プラグイン製品の信頼性やセキュリティについては、提供するベンダー企業によって異なります。個人情報や機密情報などをkintoneで取り扱う場合、プラグインのぜい弱性をつかれて情報が漏えいしてしまう恐れもゼロではありません。プラグインを導入する前に、必ずプラグインのセキュリティ機能やベンダー企業のセキュリティレベルを確認しましょう。

さらに、プラグインを複数インストールすると、プラグイン同士が競合し、不具合を起こしてしまう可能性もあります。kintoneが使用できなくなると業務に影響を及ぼすため、プラグイン同士の競合は避けたいことのひとつです。
そのため、プラグインをインストールする場合には、まずテスト環境にインストールして動作チェックを行いましょう。プラグインに限らず、アプリの設定変更やJavaScriptのカスタマイズでも同様に、まずはテスト環境での開発と検証が推奨されています。

kintone開発について、関連記事をご用意しております。
▼kintoneをさらに便利に！ 自社で開発するメリット・デメリットについて解説

ここから、kintoneの日報アプリで利用できるプラグインをご紹介します。
「日報かんり」はダンクソフト社が提供するプラグインです。

日報かんりは、Microsoft Outlookの予定表から日報をワンクリックで作成でき、また1度予定表へ入力すると、kintoneにもデータが自動反映される機能を備えています。入力された日報のデータは、プロジェクトごとにクラウド上に蓄積されるため、月単位・プロジェクト単位など、知りたい情報をすぐに把握できます。

また、日報かんりからCSVファイルを出力し、他のシステムと連携させることも可能です。

1ユーザーにつき月額1,100円（税込）、契約単位は1年間となります。また、初期費用に55,000円（税込）かかります。最低1ユーザーから申し込み可能で、運用中にユーザーを増やす場合はダンクソフト社に問い合わせて追加できます。

使い方や不具合発生時の対応などをサポートする「アドバイザリー契約」も用意されています。自分たちだけで運用していくのに不安があるようでしたら、アドバイザリー契約も検討してみるとよいでしょう。

関東情報サービス社が提供する「timelyally（タイムリーアライ)」は、Garoonのスケジュール機能と自動連携するプラグインです。

Garoonは、kintoneと同じサイボウズ社が提供するグループウェアであり、チームでのスケジュール共有や全社通達などに役立つツールです。

例えば、kintoneの日報アプリとGaroonを連携し、kintoneの日報アプリから日付や時刻、予定内容などを入力して［保存］ボタンをクリックすると、Garoonのスケジュールに反映される仕組みです。
ワンクリックでkintone日報アプリとGaroonのスケジュールを自動連携できるため、Garoonをメインで使う人への共有も漏れなくスムーズに行えます。

基本価格48,000円（税別）となります。カスタマイズが必要な場合は別途相談となるため、関東情報サービス社に問い合わせてみるとよいでしょう。

「ATTAZoo+」は、JBアドバンスト・テクノロジー社が提供するプラグインパックです。

ATTAZoo+は、入力補助機能／表現補助／アプリ内データ更新／アプリ間データ更新の4つにまつわるkintoneをさらに便利にする機能を備えています。その中の一つ「ステータス更新+」という機能は、ステータス変更の単調作業を一括で更新できる機能であり、kintoneの日報アプリに活用できるのです。

例えば、日報アプリにプロセス管理機能をつけ、日報を作成したら上長へ申請、上長は確認したらステータスを「確認済」にしてプロセスを完了させるとします。上長から各メンバーへのフィードバックや何らかのリアクションはとても重要なことです。しかし、メンバーが増えるほど、上長が一人ひとりの状況を確認してステータス変更すると負担が増し、非効率でしょう。

そこで、ステータス更新+の機能を適用させると、一括でステータスを更新でき、煩わしいクリック作業を大幅に削減します。日報アプリだけでなく、プロセス管理機能を追加したアプリに活用できるため、申請・承認業務が多い組織はこちらを取り入れてみるとよいでしょう。

詳しい使い方については、こちらのページで解説されています。

エントリー／スタンダード／プロの3つのコースが用意されています。

エントリーコースでは、一部の機能が使えません。スタンダードコースとプロコースでは、すべての機能を使用できますが、スタンダードコースは30ユーザーまでしか利用できないため、kintoneの利用人数がそれ以上になる場合はプロコースを契約するとよいでしょう。

kintoneの日報アプリは、情報共有や進捗の可視化だけでなく、データ集計・分析による業務改善につなげられるアプリのひとつです。kintoneで日報を運用するのであれば、利活用できる仕組みが必要であり、そのためにプラグイン導入が最適です。

本記事で紹介したプラグイン以外にも、便利なプラグインは多数あるため、「自社にとって最適なプラグインがわからない」「プラグインをカスタマイズしたい」などの要望がありましたら、ぜひテクバンまでお問い合わせください。

※本記事の内容は2025年2月時点のものです。kintoneの仕様や利用環境は変更する場合があります。