kintoneは、業務に役立つアプリを自社で手軽に作成できることが魅力です。すぐに使えるサンプルアプリだけでも100種類以上用意されており、豊富なアプリから自社の業種や業務に適したアプリを利用できます。
一方で「目的のアプリを探すのが大変」「わかりやすいように並び順を変えたい」といった課題を抱えている方もいるようです。
本記事では、kintoneでアプリを一覧表示させる方法や並べ替える方法について紹介します。加えて、kintoneの標準機能で対応する方法やプラグインを利用した対処法も解説していますのでkintoneの理解を深めたい方、プラグインの活用を検討している方におすすめです。
kintoneのアプリとは?
kintoneとは、クラウド型の業務改善プラットフォームです。kintoneでは、スケジュール管理や顧客管理、採用管理といったアプリという業務システムを手軽に作成できます。
通常、こうした業務システムの開発は、PHPやJavaなどのプログラミング知識が必要とされるため社内での作成が難しく外部の専門業者へ委託することが多いようです。そうすると、数十万~数百万といった開発費用が発生してしまいます。
しかし、kintoneはプログラミング不要でアプリを作成できるため、新たなエンジニアの採用・育成、外注などをする必要がありません。余計なコストや手間をかけずに、業務効率化へ踏み出せるのです。
アプリに関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
▼kintoneのアプリとは? 作成方法やサンプルを解説
▼kintoneでアプリ開発できる範囲は? 作成手順や事例を紹介
アプリの作成方法
では一体、どのような方法でアプリを作成するのでしょうか。主に以下の方法でアプリを作成します。
- マウス操作でドラッグ&ドロップ
ドラッグ&ドロップのマウス操作だけで簡単にアプリを作成できます。管理したいフィールドタイプを選択し左から右にドラッグ&ドロップすれば完成です。 - ExcelやCSVのファイルを読み込み
ExcelやCSVファイルからアプリを作成することも可能です。元々Excelで管理していた情報があれば、kintoneに読み込ませるだけで簡単に作成できます。データを移し直す必要もなく、慣れ親しんだ既存の形式で編集できるため非常に便利な機能といえます。 - アプリストアのサンプルアプリを利用する
サンプルアプリにひな型が用意されているアプリストアから、サンプルを選択してアプリを作成する方法です。そのまますぐに使うことも可能ですが、自社の業務に合うようにデザインや設定を変更してカスタマイズもできます。
アプリを探すのは一苦労
kintoneのアプリは、ライトコースで最大200個、スタンダードコースで最大1000個まで作成できます。kintoneを導入する際は、この作成できるアプリ数を指標にする方もいるでしょう。それほど、豊富なアプリ数が魅力なkintoneですが、数が多いだけに「目的のアプリを探すのが大変」「アプリの一覧画面がほしい」「並び順を変えたい」といった悩みをよく耳にします。日常業務を行う中で、目的のアプリをすぐに見つけられないとかなりストレスに感じるでしょう。
こうした課題に対し、アプリを一覧表示にしたり、並び順を変更したりすることで担当者の手間やストレスを軽減が可能です。
kintoneのプランに関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
▼kintoneプランの選び方は? 機能・月額料金を比較、解説!
▼kintoneのスタンダードコースとは? 機能や月額料金、ライトコースとの違いを解説
アプリの一覧表示が可能に
ここからは、kintoneでアプリを一覧表示させる方法について紹介します。
kintoneは、2022年7月のアップデートで、「すべてのアプリ」一覧がアプリの名前順で表示されるようになりました。以前は、新しく公開された順にアプリが並んでいたため、わかりやすい並び順に変えたいと悩む方が多いようでしたが、アプリ一覧上にて名前順で表示されるようになったことでアプリを整理できるようになりました。
また、新たに「最近公開されたアプリ」一覧が選択肢に追加されています。今までの「すべてのアプリ」と同じ表示方法のため、新しく公開された順でアプリを探したほうが早い場合はここから確認しても良いでしょう。
プラグインという手段も
アプリの表示形式に関して「kintoneのアプリ一覧ではどうしても探しづらい」「もう少しカスタムして使いやすくしたい」と感じた場合におすすめなのが、プラグインです。
以下では、アプリ一覧を見やすい表示にできるプラグインを紹介します。
カテゴリー別アプリ一覧表示プラグイン
カテゴリー別アプリ一覧表示プラグインは、ぱんだ商会社が提供しているカテゴリー別にアプリを表示できる無料プラグインです。カテゴリーを設定し、作成したカテゴリーに属したアプリを登録するだけで簡単に設定できます。シンプルで手軽に利用できるところがポイントです。
アプリ一覧・スペース一覧表示プラグイン
アプリ一覧・スペース一覧表示プラグインは、アディエム社が提供している表示したいアプリやスペースをカテゴリー単位で一覧表示できるプラグインです。買い切り制で初期費用として1ドメインに対し100,000円(税別)かかりますが、30日間無料で体験できるため、一度試してみるのもよいでしょう。
表示する一覧は複数作ることが可能なため、部署や工程別に分けて利用できます。プラグインの設定画面上で、カテゴリーやアプリの順番を入れ替えることも可能なため管理のしやすさも魅力です。
アプリを探す、日々のストレスを軽減
ここまで、kintoneでアプリを一覧表示にする方法やプラグインによってアプリの表示を並び替える方法を紹介しました。
kintoneは、機能が豊富で様々なことができるため多くの企業で導入されています。しかし、アプリ数が豊富な故に、アプリを探すのは大変です。ですが、kintoneの一覧表示で名前順に表示できるようになったことで、アプリ名の命名規則をルール化して管理しやすくすることもできます。
さらに、プラグインを活用してカテゴリーを自分で設定したりアプリを並び替えたりすれば、使い勝手の良い環境に整えることができるため日々の業務効率も向上し利用者の負担軽減につながるでしょう。
今回ご紹介したプラグインの情報を、ぜひ業務にお役立てください。
※本記事の内容は2023年7月時点のものです。kintoneの仕様や利用環境は変更する場合があります。
開発支援承ります
テクバンではkintoneの開発支援を受け付けております。日々の運用でお困りの方は以下より弊社サービスをご覧ください。
また、kintoneの標準機能に加えて、拡張機能であるプラグインを利用することで kintoneの活用の幅がより広がります。プラグイン選定から導入までサポートいたします。
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