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kintone と Zoho Creator を⽐較! 具体的な違いと共通点を徹底解説

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kintone と Zoho Creator を徹底比較

kintone と Zoho Creator は、どちらもノーコードまたはローコードのアプリ開発サービスです。できることが似ているため、違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、kintone と Zoho Creator について詳しく比較します。違いと共通点をそれぞれ解説しますので、どちらを選ぶべきかお悩みの方はぜひご覧ください。

kintone の基本情報

kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社提供のクラウドサービスです。部署や業種、業務内容に最適化されたテンプレート「サンプルアプリ」は100種類以上あり、そのまま使用するのはもちろん、デザインや設定の変更も可能です。

サンプルアプリの利用料金はかかりません。また、 無料または有料の「プラグイン(拡張機能)」を使ったカスタマイズにも対応しています。サンプルアプリにない機能の追加や、外部サービスと連携したい場合はプラグインを使いましょう。kintone は国内の開発パートナー企業が多いため、日本企業に適した多種多様なプラグインがあります。

Zoho Creator の基本情報

Zoho Creator(ゾーホークリエーター)とは、専門的なプログラミング知識不要でビジネスアプリを開発できるサービスです。kintone と同じく、簡単な操作のみで自社の業務に必要な機能をカスタマイズし、独自アプリを作ることが可能です。また収集したデータによる、分析レポートの生成も行えます。さらに「見積もり管理」や「プロジェクト管理」など、業務ごとに設計されたテンプレートアプリも用意されており、自社で一からカスタマイズする手間も省けるため、スムーズに利用開始できるでしょう。

また、Zoho社は Zoho Creator のほか、60種類以上の様々なビジネスシステムを提供しています。具体的には、CRM機能を持つ「Zoho CRM」やセキュリティシステムの「Log360 Cloud」といった製品があります。同社の他システムと連携することで、幅広い業務データの一元管理が可能です。

kintone と Zoho Creator の共通点

kintone と Zoho Creator は「簡単に業務アプリを作れる」といった役割だけでなく、以下5つの共通点もあります。

  1. GUIによるアプリ作成
  2. コーディングによる開発も可能
  3. モバイルデバイス対応
  4. 無料のお試し期間
  5. API連携に対応

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.GUIによるアプリ作成

どちらも、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)によるノーコード開発でアプリを作れます。必要な機能や要素をドラッグ&ドロップで操作し、アプリを構築する仕組みです。コーディング作業が不要なため、プログラミング言語の知識や技術がなくても問題ありません。

アプリ作成時には、CSVファイルなどの既存データの取り込みも可能です。データ取り込みや業務内容ごとのアプリテンプレートも活用することで、社内にIT部門がない会社でも簡単に業務アプリを作れるでしょう。

2.コーディングによる開発も可能

kintone と Zoho Creator は双方とも、簡易的な記述によるローコード開発も行えます。ローコード開発は、一からアプリを作り上げるゼロベース開発よりもハードルが低い方法です。とはいえ、コーディング作業が発生するため、一定のプログラミングスキルは不可欠です。

ローコード開発を行うメリットは、標準アプリには存在しない自社オリジナルの機能を実装できる点です。自社でローコード開発できない場合、それぞれのパートナー企業に依頼する方法も選択肢となるでしょう。その他、他社が開発・公開しているプラグインの購入も可能です。

3.モバイルデバイス対応

kintone と Zoho Creator は、スマホやタブレットなどのモバイルデバイスに対応しています。どちらも iOS と Android 対応の専用モバイルアプリがあります。モバイルアプリのほか、Webブラウザからも利用できます。

モバイルデバイスは、PCに比べて持ち運びやすい端末です。外出先でもモバイルデバイスから kintone と Zoho Creator に素早くアクセスできるため、いつでも必要な情報を確認できます。業務アプリ内のデータは最新状態に同期されるので、リアルタイムな情報共有に役立つでしょう。

モバイルデバイス対応

4.無料のお試し期間

新規サービスを比較検討する際に役立つのが、無料のお試し期間です。kintone は30日間、Zoho Creator は15日間の無料トライアルを提供しています。双方ともに、サービスの全機能を利用可能です。実際の使い勝手を確認して導入の可否を判断できるため、ぜひ積極的に利用してみてください。

なお、Zoho Creator は無料トライアル期間が終了すると、機能制限がある無料プランへと自動移行します。無料プランの利用期間に制限はなく、勝手に有料プランへは移行しないのでご安心ください。一方の kintone は無料プランがありませんが、お試し終了から30日以内に有料版に切り替えることでトライアル環境のデータを引き継げます。

5.API連携に対応

kintone と Zoho Creator は、どちらもAPI連携が可能です。API連携を活用することで、外部サービスと接続できます。現在利用中のWebサービスやソフトウェアがAPI連携に対応していれば、業務上の利便性が増すでしょう。

それぞれ、API連携が可能な外部サービスは多岐にわたります。具体的には、Google Workspace、電子契約サービス、クラウド会計ソフト、メール・チャットツール、決済サービスなどの連携先があります。業務の効率化を図りたいのであれば、外部サービスとのAPI連携を利用しましょう。

様々なツールと連携して、業務をより効率化へ

kintone と Zoho Creator の違い①:データ収集

kintone と Zoho Creator は、社内に蓄積されたデータを取り込んでアプリを構築できます。収集できるデータの範囲やファイル形式など、順番に紹介します。

kintone はプラグインを活用しよう

kintone で取り込めるデータは、CSV、TSV、TXTファイルです。Zoho Creator より対応形式が少ないものの、取り込んだデータによるアプリ作成は標準機能で行えます。なお、クラウドストレージからのデータ収集機能はありません。

このように、kintone の標準機能におけるデータ収集の利便性は、Zoho Creator ほどではないといえます。データ収集機能を強化したいのであれば、無料または有料のプラグインを追加しましょう。クラウドストレージとの連携機能やOCR機能といった多数のプラグインがあるので、必要に応じて活用してみてください。

kintone はプラグインを活用しよう

データ収集が得意な Zoho Creator

Zoho Creator は、AIを活用したデータ収集が得意なサービスです。取り込み可能なファイルが多く、CSV、Excel、TSV、HTML、TXT、JSON、accdb、mdbなどのインポートに対応しています。さらに、クラウドストレージから Zoho Creator へ、直接データをアップロードできます。各種データベースとの同期にも対応しており、効率的なデータ収集が可能です。

また、AIによるOCR(光学的文字認識)機能も搭載しています。OCRとは、画像やPDFファイルからテキストデータを自動抽出する機能です。抽出したテキストは検索可能なデータになり、指定のフォームへ自動入力されます。AIは標準機能に含まれており、スムーズにデータ収集してアプリに活用できるでしょう。

kintone と Zoho Creator の違い②:開発言語

kintone と Zoho Creator の基本的な使い方は、GUIによるアプリ構築または構築済みパッケージの導入です。開発リソースがある会社なら、自社オリジナルの機能やアプリを作成する方法もあります。ここでは、双方の開発言語の違いを確認しましょう。

kintone は「JavaScript」

kintone を開発する際は、「JavaScript」を使います。JavaScriptは、kintone のオリジナル言語ではありません。Web開発において広く普及しており、習得している人が多い言語です。加えて、プログラミング言語の中でも比較的易しいため、独自機能の開発ハードルは Zoho Creator よりも低いといえます 。単純な仕様を変更したいアプリがある場合、社内にエンジニアがいればJavaScriptで素早くカスタマイズできるでしょう。

kintone のJavaScript開発に関しては、こちらのブログ記事にて詳しく紹介しております。
▼kintone でのJavaScript活用

Zoho Creator は「独自言語(Deluge)」

Zoho Creator の開発言語は、オリジナルのスクリプト言語「Deluge」です。当然ながらプログラミングの基礎知識は求められますが、専門のプログラマーではない人でも扱えるように設計されています。ビジネスニーズに特化した言語であり、少ないコード行数で複雑な処理を実行できる点が特徴です。

Delugeでコーディングする際は、全てのコードを手入力する必要はありません。開発画面に「if」や「else if」などの命令文がリスト表示されており、命令文をドラッグ&ドロップするだけでコードが挿入されます。コーディング時間の短縮により、効率的にアプリ開発できるでしょう。

kintone と Zoho Creator の違い③:日本語対応

kintone と Zoho Creator を利用する際、公式案内やFAQページを参考にする場面は多いかと思います。多くの企業は、日本語対応が進んでいるサービスのほうが安心できるのではないでしょうか。両サービスの日本語対応状況を解説します。

kintone はすみずみまで日本語対応

kintone は日本企業であるサイボウズ社が提供しているため、当然ながら日本語対応が完備されています。公式サイトの案内や動画、インターフェースのすみずみまで日本語表記です。そのため、日頃の業務に英語を用いない企業でも安心して導入できるのではないでしょうか。

また、ユーザー向けの日本語ヘルプページも充実しています。「スタートガイド」「ユーザーヘルプ」「管理者ヘルプ」「Q&A」のようにカテゴリ分けされており、必要な情報にすぐに辿り着けます。国内の導入事例が豊富なため、日本語ユーザー同士の公式コミュニティも活発です。こうした kintone の日本語情報の多さから、問い合わせなくても自力で解決しやすいでしょう。

Zoho Creator は英語表記が混在

Zoho Creator は、米国企業が提供するサービスです。日本国内向けには日本支社がサービスを展開しているものの、日本語対応状況は完璧とはいえません。公式サイトの案内に一部英語の部分があり、構築済みのテンプレートアプリも英語表記が多く見られます。

さらに、ユーザー同士の公式日本語コミュニティはありますが、kintone に比べて Zoho Creator はWeb上の情報が少ない傾向にあります。英語対応が難しい企業の場合、疑問点を自力解決しづらいかもしれません。とはいえ、日本語対応の問い合わせ窓口はあるので、トラブル時はサポート依頼が可能です。

kintone と Zoho Creator の違い④:料金プラン

kintone と Zoho Creator の初期費用やランニングコストなど、具体的な費用を見比べましょう。

kintone の価格

kintone の料金体系は、「スタンダードコース」と「ライトコース」の2種類です。主な違いは下記表をご覧ください。

ライトコース

スタンダードコース

月額料金

780円 / 1ユーザー

1,500円 / 1ユーザー

最大アプリ数

200個

1,000個

ディスク容量

5GB / 1ユーザー

5GB / 1ユーザー

API連携

×

プラグイン利用

×

JavaScript開発

×

ライトコースはリーズナブルな価格が魅力ですが、大きく機能が制限される点にご注意ください。プラグインやAPI連携は利用できないため、標準アプリのみの使用になります。柔軟に kintone を使いたいのであれば、スタンダードコースがおすすめです。

Zoho Creator の価格

Zoho Creator を利用する際は、「機能別プラン」と「サポートプラン」を組み合わせます。まず、機能別プランは「無料」「プロフェッショナル」「アルティメット」の3つです。料金と主な特徴は下記表をご覧ください。

無料

プロフェッショナル

アルティメット

月額料金(税抜 )

※年払い

-

※1名のみ利用可能

3,000円 / 1ユーザー

48,000円 / 1契約

※10名まで利用可能

ユーザー追加費用

-

3,000円

3,000円

AI機能

無し

有り

有り

ストレージ

250MB

5GB / ユーザー

25GB / ユーザー

以上の機能別プランに加え、以下4つのサポートプランからいずれかを選択します。

  • ベーシック:無料
  • クラシック:無料
  • プレミアム:ライセンス費用の20%の料金
  • エンタープライズ:ライセンス費用の25%の料金

上記のうち、ベーシックプランの対象は無料プランユーザーのみです。有料プランユーザーは残り3プランの中から自由に選択でき、料金が高くなるほど充実したサポートを受けられます。

【一覧表】kintone と Zoho Creator の⽐較

ここまで紹介した共通点と違いを一覧表にまとめます。 kintone と Zoho Creator を比較する際にぜひご活用ください。

Zoho Creator

kintone

アプリ作成方法

GUIによるドラッグ&ドロップ

GUIによるドラッグ&ドロップ

コーディングによるアプリ開発

開発言語

Deluge

JavaScript

モバイルデバイス対応

API連携

※ライトプランは不可

データ収集のしやすさ

※プラグイン追加で強化可能

日本語対応

※日本語サポート窓口は有り

料金プラン

全3種類の「機能別プラン」と全4種類の「サポートプラン」を選択

「ライトプラン」、「スタンダードプラン」

最安料金(1ユーザー)

月額3,000円

※無料プラン除く

月額780円

無料プラン

×

無料トライアル

15日間

30日間

kintone と Zoho Creator を比較して自社のビジネスや業務に合うか検討しよう

kintone と Zoho Creator は、業務アプリ構築サービスです。どちらもノーコード・ローコードでアプリを作れるため、高度な知識は要しません。モバイルデバイスにも対応しており、いつでも最新情報にアクセスできます。よく似たサービスですが、料金体系のほか、開発言語や日本語対応状況などの違いがあります。導入を検討する際は、双方の違いを比較して自社に合うほうを選びましょう。

※本記事の内容は2023年3月時点のものです。kintone の仕様や利用環境は変更する場合があります。

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また、kintoneの標準機能に加えて、拡張機能であるプラグインを利用することで kintoneの活用の幅がより広がります。プラグイン選定から導入までサポートいたします。

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