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Pardot(現Account Engagement)におけるHML(差し込み項目)タグの使い方!
メルマガ施策などで「開封率はよいがクリック率が伸び悩んでいる」といった際に、改善策としてよく実施されるのがコンテンツのパーソナライズ化です。
Account Engagementではプロスペクト項目の値によって表示するコンテンツを変えることができます。しかし、どのように設定を行うのか、どのコンテンツで活用できるのかわからず、活用がうまくいかないといった声もあるでしょう。そこで今回ご紹介するのはすべてのエディションで使える「HML(Handlebars Merge Language)」機能を使ったパーソナライズ化をご紹介します。
Pardot(現Account Engagement)のHML機能とは
HMLとは「差し込み項目機能」のことを指します。条件付けを行うことで、プロスペクト項目値の有無によってコンテンツを切り替え、パーソナライズされたメールコンテンツを作成できます。
使用できるアセットは以下の通りです。
- メールテンプレート
- リストメール
- 1対1メール
- ダイナミックコンテンツ
- ランディングページ
- フォーム
- ユーザ署名
メールとメールテンプレートでは、最大200件のHML差し込み項目を使用可能です。またHMLの条件付けは値の有り無しによる分岐はできますが、項目に含まれる値による分岐はできません(例:[都道府県]項目が東京都であるかどうかによって値を出し分けることなど)。また、HML差し込み項目には、「複数応答を記録」をオンにしているカスタム項目は使用できない、差し込み項目に標準の複数選択項目またはチェックボックス項目を使用する場合、表示される値は、プロスペクトがその項目に持つ最後の値となるなどの注意点も存在します。
環境によってHMLではなく、Pardot差し込み言語(PML)になっている可能性がありますが、その場合はHandlebars差し込み言語(HML)にアップグレードする必要があります。その場合は、こちらの公式ヘルプを参照しアップグレードしましょう。
メールをパーソナライズするメリット
メールコンテンツをプロスペクトごとにパーソナライズするメリットは、コンバージョン率の向上が期待できることです。ただ単に同じコンテンツを送る場合、興味がないプロスペクトには開封しない、クリックされないだけではなく、オプトアウトにつながる可能性もあるでしょう。そのような事態にならないよう、プロスペクトが持つ属性や今までの行動に合わせた最適な情報やサービスを提供することが重要です。
例えば、これまでのランディングページの閲覧情報、セミナーへの参加状況、アンケートの内容などを考慮し、興味のあるサービス、コンテンツを仮定することでパーソナライズを進めることができます。
先ほど紹介したアセットからピックアップして、それぞれのメリットをご紹介します。
メールテンプレート
Account Engagementのメール配信機能には、メールの作成からテスト送信、送信までの機能が備わっています。プロスペクトが持っている顧客情報、興味のあるコンテンツ情報などを活用し、会員用の専用URL、興味のあるプロダクトURLなどをプロスペクトに合わせて表示/非表示が可能です。テンプレートに設置することで新規作成ごとに設定する手間がなくなり、マーケターの負担を減らすことができます。
メール配信機能自体については、いくつかほかのブログ記事にて紹介しておりますので、そちらもご参考ください。
▼Pardotメール配信時のポイントとは? Pardotメールの機能・特徴も紹介
▼Pardotのメールテンプレートの使い方・作成方法を解説
▼Pardot(現Account Engagement)メールレポートの活用方法。配信したメールの効果を確認しよう
▼Pardot(現Account Engagement)でメルマガを送信。リストメール機能の使い方の流れを解説
ダイナミックコンテンツ
ダイナミックコンテンツ内にも条件付きHMLを設置することが可能です。ダイナミックコンテンツの条件に合うプロスペクトから、さらに項目の有無によって値の表示/非表示ができます。複雑な条件を組むことができるため、設定した内容が本当に希望通り動くのか、動作確認は複数人で行う、またはチェックリストを作成し確認することをお勧めいたします。
ダイナミックコンテンツについては、下記のブログ記事でも詳しく説明しておりますので、ご参考ください。
▼Pardotのダイナミックコンテンツとは?(1)ダイナミックコンテンツの設定方法
▼Pardotのダイナミックコンテンツとは?(2)ダイナミックコンテンツの反映方法
フォーム
フォーム上部や下部にHTMLを編集して追加することが可能です。ただしCookieによってサイト閲覧者とプロスペクトが紐づいている必要があるので、その点を注意しましょう。Cookieの紐づきについては各ブラウザの影響を受けるので、昨今のクッキー規制を考慮すると今後の使用は慎重な検討が必要です。
また、フォームを通過したプロスペクト向けに適切なコンテンツなどを配信する方法は様々な方法がございますので、そちらもぜひ活用ください。
▼Pardot(現Account Engagement)のJavaScriptを活用。お礼コードを使ったリダイレクトとは?
HML機能の実際の使い方を解説
HML機能を使ってできることをここまで解説してまいりました。最後に、どのように設定するかを、メールにて使用するケースを基にご紹介します。
会員登録済みのプロスペクトには会員専用ページのURL(https://www.company.com/my/~~~)を、未登録のプロスペクトには会員登録ページのURL(https://www.company.com/signup)を表示するように作成します(URLはサンプルのため、実際に設定する際は適宜変更してください)。
まずメールを作成しましょう。
メール作成ができたら、下記のようにエディタに差し込み項目を挿入します。
{{#if Merge.Field }}
https://www.company.com/my/~~~
{{else}}
https://www.company.com/signup
{{/if}}
※Merge.Fieldには会員情報を管理している項目を指定
次に、テキストについても同様に設定します。
最後にテストメールを送信し、きちんと反映できるかを確認して終了です。
注意点として、差し込み項目機能はテストリストを使用しないと分岐の確認ができません。機能の確認のために項目に値があるプロスペクトとないプロスペクトを用意し、設定した内容にて表示が切り替わるのか確認しましょう。
運用が滞っている方へお勧めの
お役立ち資料
・運用を成功に導く4つのポイント
・メール以外の運用を加速させる4つの活用ヒント
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HML(差し込み項目)タグでデジタルマーケティングを推進しよう
HMLタグの使い方についてご紹介しました。WEBマーケティングは単に接点をWEBで持つだけではなく、顧客の持っているデータと合わせて施策を最適化させることが重要です。そういった意味でプロスペクトの興味に合わせたコンテンツの出し分けは、有効なマーケティング施策のひとつといえるでしょう。一度に設定できる数も多い上に、変数タグを埋め込むだけですので、簡単に実践できると思います。ダイナミックコンテンツの制限回避や、簡易的に分岐させたい場合はこちらの方法を活用してうまくパーソナライズをしていきましょう。
※本記事の内容は2023年6月時点のものであり、Pardotの仕様や利用環境は変更することがあります。
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