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Pardot(現 Account Engagement)の完了アクションがより便利に。 条件付き完了アクションを紹介
Pardot(現 Account Engagement)では、メールの開封やフォームの送信など、指定した行動に対して自動でアクションを起こすことができる完了アクションという機能があります。
今回は、この完了アクションの特長と活用における注意点を、2022年7月に行われたアップデート内容と含めてご紹介します。
完了アクションとは。その特長について解説
「完了アクション」は、Pardot(現 Account Engagement) で作成したフォーム・LPや、送信したメールなどの施策に対して行動をとったプロスペクトに、設定したアクションを自動で実行するという機能です。ひとつのアセットに対して完了アクションを合計15個まで設定でき、この機能を使うことで、例えば以下のようなことが行えます。
- メールを開封したプロスペクトに対し、一定のスコアを付与する
- フォームに申し込んだプロスペクトに、特定のメールを送信する
- PDFファイルにアクセスしたプロスペクトに特定のフラグをつける
これらはあくまで一例ですが、条件とアクションを組み合わせて能動的なプロスペクトに自動で様々なアクションを付与するため、使いこなせば、マーケティング施策を効率的で、かつ効果的なものへと導く機能といえるでしょう。
実行できるアクティビティと特長
ちなみに完了アクションは、次のアクティビティで実行できます。
- フォーム
- フォームハンドラー
- ファイル
- カスタムリダイレクト
- メール
- ページアクション
セールスフォース社の公式サイトにも「使用可能な完了アクション」として情報をまとめています。そちらもご参考ください。
Pardot(現 Account Engagement)の完了アクションの特長として、アクティビティごとに異なる設定ができる点が挙げられます。またセールスフォース社の製品であるため、「Salesforce キャンペーンに追加を実行」「Salesforce 内でのToDo作成」といった Salesforce との連携を活用したアクションを容易に設定できるところも、特長といえるでしょう。
条件付き完了アクションとその使用方法
2022年7月頃に実装されたアップデートにより、さらに使いやすく便利な機能が完了アクションに追加され、完了アクションの設定に細かな条件を指定することができるようになりました。ここではその内容について解説していきます。
条件付き完了アクション
プロスペクトに対して行う完了アクションを、プロスペクトの条件に応じて細かく制御する場合に有効なのが、条件付き完了アクションです。
従来の完了アクションはアセットに反応したすべてのプロスペクトに実行されましたが、この条件付きアクションを活用することで、ユーザーが定義した条件も満たしたプロスペクトにのみ実行されます。そのため、今まではオートメーションルールや Engagement Studio の併用が必要だった「複数申込日を受け付けるセミナーフォームで申込日に応じて別々のリストに振り分ける」といった複雑な処理も完了アクション内の設定のみで実装できるようになりました。ひとつのフォームに完了アクションと条件付き完了アクションを組み合わせれば、プロスペクトの絞り込みも効率的に行えます。
条件付き完了アクションは、一つのアセットにつき合計15個まで、アセットトリガーごとに最大6つの条件付きグループを設定でき、以下のアセットで利用することができます。
- フォーム
- フォームハンドラー
- ページアクション
- カスタムリダイレクト
- ファイル
- Email in Lightning(開封・登録解除トリガーのみ)
※リストメールは対象外
では、次に具体的な設定方法を解説していきます。
条件付き完了アクションの使用方法
条件付き完了アクションを使って、「IT関連」の業種を選択してフォームを通過したプロスペクトのみを指定したユーザーに割り当てられるようにするパターンを例に、使用方法をご紹介します。
フォームの作成
まずは「コンテンツ」から「フォーム」に移動、「フォームを追加」ボタンでフォーム作成画面に入ります。
※フォーム作成の詳しい説明については以下のブログ記事にて紹介しております。そちらも併せてご確認ください。
▼Pardot のフォームを利用するメリット・デメリットについて解説
項目の追加
項目内に「業種」を追加。「IT関連」を選択できるようにドロップボックス内の選択肢を設定しておきます。
条件付き完了アクションの設定
次に「完了アクション」のところまで進みましょう。「完了アクション」の下にある「条件付きグループの追加」というボタンで条件付きグループごとに、プロスペクト条件を定義します。
プロスペクトがフォームを通過しかつプロスペクト条件を満たした場合にのみ、特定のアクションを起こせるよう、下記の通りに設定します。
- 次の場合にアクションを実行:プロスペクトのカスタム項目
- カスタム項目:業種(大分類)
- 演算子:次の値と等しい
- 値:IT関連
- アクション:ユーザーに割り当て
- ユーザー:検証用ユーザー
これで先ほど設定した追加項目で「IT関連」を選択してフォームを送信したプロスペクトだけが、指定したユーザーに割り当てられるようになりました。他にも指定したい条件がある場合は、その都度「条件付きグループを追加」ボタンで追加していくことで設定を増やすことが可能です。
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完了アクションにおける注意点
完了アクションを活用する際の注意点について5つ紹介します。
1.完了アクションはビジターには活用できない
完了アクションを実行できるのは、プロスペクトのみでありビジターへは何も反映されない仕様です。そのため完了アクションを反映させるために、まずはビジターからプロスペクトに登録させる施策が必ず必要といえます。
2.完了アクションの実行タイミング
完了アクションが実行されるタイミングは、トリガーによります。例外として、メールリンクをクリックした際の完了アクションの実行は、プロスペクト1件につき1回までとなります。
3.Salesforce と同期した際に処理時間が長くなる
フォームによる完了アクションを活用した場合、複数処理に時間が掛かるため、Salesforce での反映が遅れることがあります。To doの登録などを完了アクションで設定する場合は、この点を踏まえてオペレーションを行うべきでしょう。
4.完了アクションの競合制限
完了アクションの競合を回避するために、プロスペクトを割り当てる標準アクションと条件付きアクションを追加することはできない仕様になっています。ただし、各条件付きグループにプロスペクトを割り当てるアクションをひとつ追加することは可能です。
またプロスペクトが複数の条件付きアクションに該当したことで競合が生じた場合は、プロスペクトに対して最初に処理されるアクションが実行されます。
5.完了アクションだけでは行えない作業がある
完了アクションは、過去にさかのぼって適用されることはなく、アクションを追加後に発生したアクティビティにのみ適用される仕組みです。また定義した順序で実行できない仕様です。そのため、例えば「フォーム通過した後、お礼メールを送信」といったところまでは完了アクションで実行できますが、その後「お礼メールを開封したら、リストに入れる」といった順次的なアクションを発生させたい場合は Engagement Studio を併用しシナリオを構築しなければなりません。
完了アクションに関する考慮事項は、セールスフォース社の公式サイトでもまとめられているのでこちらもご確認ください。
完了アクションを使いこなして、効率化
完了アクションは見込み客に対して施す、あらゆるアクションを自動化できる便利な機能です。また「条件付きアクション」機能の実装により完了アクションだけで条件に応じた振り分けができるようになり、より見込み客のニーズを踏まえた施策を実現しやすくなりました。完了アクションを使いこなすことで、日々のマーケ業務の効率化に繋がると思います。ぜひ活用してみてください。
※本記事の内容は2023年1月時点のものであり、Pardot(現 Account Engagement)の仕様や利用環境は変更することがあります
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