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Pardot(現Account Engagement)と Zoom を連携させる方法や手順、マーケティングでのメリットを解説

Pardot(現Account Engagement)と Zoom を連携させる方法や手順、マーケティングでのメリットを解説

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Webマーケティングの施策として、Zoom を活用したオンラインセミナー(ウェビナー)の開催を検討、またはすでに開催している企業も多くなりました。「ウェビナー参加者を見込み顧客としてフォローしたいが、リスト登録が面倒」と悩んでいませんか。すでにMAツールである Pardot を使用しているなら、Zoom と連携させることでウェビナー参加者を見込み顧客としてリストに追加し、ターゲット化ができます。今回の記事では、Pardot と Zoom を連携させる方法や手順、連携によって得られるメリットを解説します。

Pardot(現Account Engagement)と Zoom を連携させるメリット

Pardot と Zoom を連携させると、Webマーケティング上で多くのメリットが得られます。マーケティング業務効率化や成果向上にも役立つ、Pardot と Zoom を連携させるメリットを解説します。

セミナー参加者をアカウントベースで管理できる

Pardot と Zoom を連携させることで、Zoom を通じたオンラインセミナー参加者のデータが Pardot 上で自動的にリスト化されます。参加者データのアカウントベースでの管理が可能になるため、以下のような業務に活用できます。

  • 顧客のアクティビティのトラッキングができる
  • 顧客属性や状態でのスコアリングと分析ができる
  • 営業担当からスピーディーなフォローを実行できる
  • メールによる訴求、適切なコンテンツの提示などリード育成のためのアプローチの実現につながる

顧客のステータスや状況に応じたきめ細やかなフォローやサポートの実行、営業部門への支援、オンラインセミナー後のマーケティング施策の最大化にもつながります。

マーケティング業務の効率化につながる

Zoom と Pardot を連携させると、Zoom フォームだけでなく Pardot フォームからも Zoom のウェビナー登録が可能となります。Pardot フォームを利用することで、以下のメリットが得られます。

  • ウェビナー登録と同時にアクティブプロスペクト化ができる
  • 登録フォームの項目を Pardot で編集できる
  • フォームの使い分けができる

Pardot フォームから Zoom のウェビナー登録をすると、登録と同時に登録者が「何らかのアクションを起こしたユーザー(アクティブプロスペクト)」として登録されます。Zoom フォームからのウェビナー登録では、登録者を Pardot でアクティブプロスペクト化するためには「ブログなどのページに誘導させる」「メールを送信してURLをクリックさせる」などのアクションが必要です。Zoom と Pardot の連携により、アクティブプロスペクト化の作業が省略できます。

また、登録フォームの項目や概要を Pardot でも編集でき、必要に応じて登録に利用するZoom と Pardot フォームを使い分けることも可能です。マーケティング業務を効率的に進めることもできるでしょう。

オンラインセミナーの効果測定ができる

Pardot と Zoom を連携すれば、Zoom を活用したオンラインセミナーの参加者や欠席者のデータを Pardot のリストに反映できます。顧客の行動や状態を Pardot で追跡することで、オンラインセミナーの効果測定も可能です。

連携システムやサービスへのリストの流用

Zoom を通じて取得したオンラインセミナー参加者のリストは、以下のように Pardot 以外のSalesforce社のサービスやシステムにも活用できます。

  • Salesforce キャンペーンに追加できる
  • Engagement Studio のデータとして活用できる
  • リスト内のプロスペクトにスコアを付与できる

Pardot と同じSalesforce社の他サービスやシステムをすでに導入しているなら、Zoom 連携によって、より参加者データをマーケティングに活用できるでしょう。

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Zoom フォームを利用した連携方法と手順

Pardot と Zoom を連携させる方法のひとつに、Zoom フォームの利用を前提としたものがあります。Zoom フォームを利用した Pardot と Zoom の連携方法を手順に沿って紹介します。

事前準備

Zoom フォームの利用を前提とした連携方法では、以下の事前準備が必要です。先に必要な権限やツール、アプリがそろっているかを確認しておきましょう。

  • Zoom のウェビナープランを契約
  • Zoom および Pardot での管理者権限がある
  • Zoom、SalesCloud、Pardot の3つのツールが必要
  • Zoom Marketplace から「Account Engagement 連携アプリ」をダウンロードする

Zoom のオンラインセミナーと SalesCloud を連携

まず以下の手順で、Zoom のウェビナーと SalesCloud を連携します。

  • Zoom Webinar アカウントによりオンライン開催のセミナーを作成
  • SalesCloud 上でオンライン開催のセミナーキャンペーンを作成
  • 親キャンペーンと子キャンペーンの作成

次に以下3つの Pardot のリストを作成します。

  • Zoom オンライン開催のセミナーの登録フォーム経由で申し込んだプロスペクトをリストに追加
  • オンライン開催のセミナー参加者が入るリスト
  • オンライン開催のセミナー欠席者が入るリスト

次に Pardot で以下2種類のフォームハンドラーを作成し、登録者とキャンペーンを紐づけましょう。

  • 登録用フォームハンドラー
  • 参加用フォームハンドラー

SalesCloud 上で作成した登録キャンペーンを選択して、登録フォームハンドラーを作成します。その際「フォームハンドラーを編集」画面の「トラッカードメイン」下にある以下2つの項目にチェックを入れましょう。

  • 「キオスク/データエントリーモード:ブラウザーは送信したプロスペクトとしてcookieに記録されません」
  • 「成功した場所へのデータ転送を有効化」

「完了アクション」の設定で登録者用に作ったリストで、SalesCloud で作った登録キャンペーンを選択します。その後「ユーザーに割り当て」で担当者を設定しましょう。

以上の設定を行えば、オンライン開催のセミナーと SalesCloud の同期は完了となります。

フォーム項目のマッピングをする

次に Zoom と Pardot のフォーム項目をマッピングします。SalesForce との連携で作成した登録フォームハンドラーの内容をコピーし、参加フォームハンドラーとして活用しましょう。その時、「名前」「完了アクションのリスト」「CRMキャンペーン」の3点を変更しておきます。

Zoom と Pardot(現Account Engagement)の連携

次に、Zoom と Pardot を連携させる手順に入ります。

まず Zoom オンライン開催のセミナー設定から、「リストから Pardot で見込み客を作成」を選び、以下3つのリストを設定します。

  • Pardot で作成した登録リスト:Registration List
  • Pardot で作成した参加リスト:Attendee List
  • Pardot で作成した欠席リスト:Absentee List

次に、「Form Handlerから Pardot で見込み客を生成」を設定します。その後 Pardot で作った登録者・参加者それぞれのフォームハンドラ―URLを指定しましょう。フォームハンドラーURLは、エンドポイントURL(それぞれの接続に固有のURL)を参照します。

ここまでの設定により、Pardot のフォームハンドラーとリスト、Salesforce キャンペーンに登録者のデータが追加され、Zoom と Pardot の連携が完了します。オンライン開催のセミナー参加者のデータを、Pardot に追加できるようになりました。

Pardot(現Account Engagement)フォームを利用した連携方法と手順

Pardot と Zoom の連携には、Pardotのフォーム利用を前提とした方法もあります。Pardot フォームを利用した Pardot と Zoom の連携方法を手順に沿って解説します。

事前条件

Pardot フォームの利用を前提とした Pardot と Zoom の連携には、以下の条件を満たす必要があります。

  • Zoom オンライン開催のセミナーライセンスの購入
  • Pardot の管理者権限
  • Zoom App Marketplace から Account Engagement By Zoom (Pardot連携アプリ)をインストール・設定する
  • Pardot 組織でHTMLタグを有効化する

ライセンスや管理者権限の確認、必要なアプリや機能の有効化などをしておきましょう。

Zoom 側の情報取得

以下の手順により、Zoom 側の情報を取得します。

  1. Zoom App Marketplace へアクセス
  2. Account Engagement By Zoom アプリケーションの [Configure] > [Custom Field Mappings] より、Post Url を取得
  3. Zoom 管理画面よりウェビナーを作成し、 ウェビナーID を取得

Pardot でフォームを作成

SalesCloud により、以下の手順でキャンペーンを作成します。

  1. Pardot によりリスト作成
  2. Pardot によりフォーム作成
  3. SalesCloud で作成したキャンペーンを選択
  4. フォーム項目を編集
  5. デザインテンプレートを選択
  6. フォーム登録者に表示される「お礼メッセージ」を作成

お礼メッセージの作成は、「お礼メッセージ」タブ内の「ソース」アイコンをクリックし、HTMLソースを編集することで作成できます。以下の作業を行いましょう。

  • HTMLソース内の「your post url」を、前の手順(Zoom 側の情報取得)で取得した「Post Url」をコピーしたものに置き換える
  • HTMLソース内の「your webinar Id」を、前の手順で取得した「ウェビナーID」をコピーしたものに置き換える
  • HTMLソース内の「redirect URL」を、フォームの登録完了後に誘導させたいページのURLに置き換える
  • お礼メッセージ作成後、「お礼コード」タブにあるJavascriptを設置し、フォームを保存する

ランディングページの作成

以下の手順で、ウェビナーの案内ページ(ランディングページ)を作成します。

  1. オンライン開催のセミナー終了後に参加者データを Zoom からエクスポートし、Pardot へインポートする
  2. Zoom のプロフィールページから参加者レポートへ移動し、CSVレポートを作成する
  3. エクスポートしたCSVファイルを Pardot にインポートする

以上で Zoom と Pardot の連携が完了します。

各連携方法のメリット・デメリットの比較

Zoom フォームと Pardot フォームどちらを主体にして連携するかで、異なるメリットとデメリットが発生します。以下のメリットとデメリットを踏まえて、連携方法を選びましょう。

連携方法 メリット デメリット
Zoom フォーム主体
  • フォームが作りやすい ・セミナー登録者、参加者、欠席者のデータを自動で Account Engagement へ登録できる
  • フォームデザインをカスタマイズできない ・新規見込み客のトラッキングができない
Pardot 主体
  • フォームデザインや入力項目のカスタマイズができる(HTMLの知識があればテンプレートにないデザインも可能)
  • 新規見込み客をトラッキングできる
  • 登録者の参加や欠席データの管理は手動による設定が必要



Pardot(現Account Engagement)と Zoom を連携する時の注意点

Pardot と Zoom を連携すると機能の追加や自動でアクティブプロスペクト化など多くのメリットが得られます。一方で、連携しても別途対応が必要なポイントもあります。連携前に知っておきたい注意点を解説します。

Cookieの紐付けが必要

Zoom フォームにはCookieの埋め込みができません。ウェビナー登録者のCookieを取得するには、Pardot フォームからメールを送信して、Cookieを紐づけする作業が別途必要です。

参加者のオンラインアクティビティの保存はできない

Zoom との連携だけでは、参加者のオンラインアクティビティは保存できません。別途以下の作業が必要です。

  1. Zoom から参加者リストを手動でエクスポートする
  2. Pardot にインポートする
  3. 自動化ルールを設定する

Pardot(現Account Engagement)と Zoom を連携させ、マーケティング業務に活かそう

Zoom を通じてのオンラインセミナー開催の機会が多いなら、Pardot と連携することでウェビナー参加者や欠席者の行動のトラッキングや、行動に対する適切なフォローにつながります。また、ウェビナー登録者や欠席者を都度 Pardot のリストに登録するという手間も省略可能です。

手順を理解し、連携を行いマーケティング業務の効率化や効果の最大化につなげましょう。

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