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Pardot におけるオプトアウトとは? 手動でメール登録を解除する方法も紹介!

Pardot におけるオプトアウトとは? 手動でメール登録を解除する方法も紹介!

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メールマーケティングは自社に対する顧客の関心度をあげることや、問い合わせなどのCV獲得を見込める施策の一つです。MA(マーケティング・オートメーション)ツールである Pardot(現 Account Engagement)はそのメールマーケティングを効果的に実施できるツールといえます。

この記事では Pardot(現 Account Engagement)のメール送信において重要なオプトアウトについて解説します。オプトアウトを活用すれば、「営業担当者が直接やり取りを行うのでメールアプローチをしないでくれ」といった場合に、マーケティング担当者主導でメール送信の解除が可能です。ぜひ参考にしてください。

オプトアウトとオプトイン

オプトアウトとはメールの受信者が配信停止依頼などを行い、受信を拒否することを指します。反対に、広告宣伝を目的としたメール送信許可の同意を受信者側から得ることをオプトインといいます。

メールマーケティングを実施する場合、配信にあたっては「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」によって、顧客のオプトインを得る必要があります。またオプトアウトの方法についてもメール本文内に記載しなければなりません。そのため「配信を停止する際に必要な連絡先や配信停止フォームのリンク」を、本文内のわかりやすい場所に記載する必要があります。

Pardotはオプトアウトのための配信停止用リンクを簡単に設置する機能があり、上記を踏まえたメールマーケティングをスムーズに実行することが可能です。

Pardot(現 Account Engagement)のアップデート

Salesforce のSummer’21のアップデートによりオプトアウトの管理機能が向上しました。具体的な内容について解説します。

オプトアウトと「Do Not Email」の項目が独立

プロスペクトによるオプトアウトが実行された場合、自動的に「Do Not Email」にチェックが入り、メールが送れない仕組みになっていましたが、今回のアップデートでは、オプトアウトと「Do Not Email」の項目がそれぞれ独立して管理できるようになりました。

これによりオプトアウトやハードバウンスに関係なく「Do Not Email」を設定し、営業サイドの都合によって一時的にマーケティングメールを送信しないようにするなど、より柔軟な運用が可能です。

オプトアウトと「Do Not Email」の違いは?

メール送信除外となる「Do Not Email」とオプトアウトの両者の違いを知るために、まず「Do Not Email」について、例を挙げて整理していきます。

まず、メール送信先が以下の条件に合致した場合、「Do Not Email」にチェックされます。

  • ハードバウンス:メール配信の不変的なエラー(ドメイン・メールアドレスの存在なし)
  • ソフトバウンス5回:回復可能なメール配信エラーが5回あった(メールボックスの容量やサーバーの不具合など)

一方「オプトアウト」は、以下の条件で自動的にチェック対象となります。

  • 顧客がメール経由でオプトアウトを実行
オプトアウトのみがTrue表示に

「オプトアウト」は顧客の意思でメール受信を拒否する場合に、一方の「Do Not Email」は送信者側の都合でメール配信を停止する場合にチェックが付くと覚えるとわかりやすいでしょう。

[メール可能性]ブロックの追加

また、アップデートによりプロスペクトの詳細レコードにも大きな改修がなされました。目立つ変更点としては[メール可能性]ブロックが追加されたことが挙げられます。これにより[状況]フィールドでメールの配信状況が一目瞭然となっただけではなく、ハードバウンス・ソフトバウンスの状況、メールアドレスの重複登録も確認できるようになりました。

さらにメールの隣のアイコンデザインも変更されています。

緑色のメールアイコンが付いている場合

上記のように緑色のメールアイコンが付いている場合は、すべてのマーケティングメールとオペレーショナルメールを顧客が受信している状態です。

赤いアイコンが表示されている

一方、オプトアウトと「Do Not Email」のいずれか、または両方がTrueの場合は上記のように赤いアイコンが表示されます。この状態は顧客にオペレーショナルメールのみを配信し、マーケティングメールやプロモーションメールは配信しない設定となります。このようにメールの配信状況を把握しやすくなったのもアップデートの特長のひとつです。

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手動によるプロスペクトのメール配信登録解除方法

オプトアウトの手続きをしていない顧客や、営業部署から直接、メール配信登録解除の依頼を受けるケースもあるでしょう。そのような場合、手動でメール登録を解除する方法があります。手順は比較的簡単なため、ぜひ覚えてみてください

メール登録解除方法

以下の手順で、メール登録を解除設定できます。

  • プロスペクトリストでメール登録解除するプロスペクトをクリックします。
  • 次に編集をクリックします。
  • メール可能性項目をクリックします。
オプトアウトの項目でTrueを選択します。
  • オプトアウトの項目でTrueを選択します。
「プロスペクトを保存」をクリックします。
  • 「プロスペクトを保存」をクリックします。

これで変更は完了です。

再登録の方法

登録を解除した後、再びメールを配信してほしいと依頼されたときも、解除同様に手動で設定することができます。

上記の手順で、メール可能性項目をクリックまで行い、その後オプトアウトをFalseに設定します。もし、「Do Not Email」Trueになっていた場合は、Falseに変更しましょう。設定を保存することで、再登録の対応は完了です。

オプトアウトの上書き機能「コネクタオプション」

Salesforce CRM と同期されたオプトアウト済みのプロスペクトを配信対象に戻す場合、従来の仕様では課題がありました。Salesforce CRM の仕様により空白で上書きができず、Pardot(現Account Engagement)または Salesforce CRM の画面から手動でチェックを外しても、2分に1回の同期機能によりチェックが復活してしまいました。

しかし、Pardot(現Account Engagement)の新機能としてオプトアウトを上書きできるコネクタオプションが追加され、スムーズにオプトイン対応を行えるようになりました。ここでは設定方法について紹介します。

Pardot(現Account Engagement)側にコネクタオプションを設定

設定の手順は以下の通りです。

  1. メニューを開く
  2. 「管理」から「コネクター」を選択
  3. Salesforceの「歯車」マークを選択
  4. 「編集」を選択し、コネクター設定を編集
  5. 『「プロスペクトオプトアウト済み」項目を上書き』のチェックボックスにチェック
  6. 「コネクターを保存」をクリック

Pardot(現Account Engagement)側の設定項目を編集

続いて、Pardot(現Account Engagement)の設定項目を編集していきます。

  1. 「メニュー」を開く
  2. 「管理」から「設定項目」を選択
  3. 「プレゼント項目」を選択し、Opted Outをクリック
  4. 右上部の「デフォルトプロスペクト項目を編集」を選択
  5. 「Salesforce項目名」に「デフォルトオプトアウト」を設定
  6. 「デフォルト項目を保存」をクリックし、保存

 以上の手順を行うことで設定が完了し、手動のオプトイン作業が楽に実施できます

オプトアウトのアップデートでより使いやすさがアップ

今回は Pardot(現Account Engagement)のオプトアウト機能のアップデートやメール登録解除を手動で行う方法をご紹介しました。アップデートによりプロスペクトのメール配信制御の状況がより直感的に可視化できるようになり、さらに企業側のメール配信制御と、顧客側の配信停止アクションを切り離して扱えるようになるなど、機能性がアップしています。配信制御の手順も簡単なので、これらを活用しマーケティング施策をより柔軟に発展させてはいかがでしょうか。

※本記事の内容は20231月時点のものであり、Pardot(現Account Engagement)の仕様や利用環境は変更することがあります。

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